誰しも1回は失恋を経験することでしょう。私も2年ほど前に大失恋を経験しました。すごく辛いですよね。
私もこれまで何度か失恋を経験してきましたが、その中でも精神的に1番辛かったのが、遠距離恋愛での失恋でした。私の場合、とあることがきっかけで心の距離がどんどん開いてしまい、本当に大好きだった彼と別れることになりました。すごく落ち込んで、1年ほど立ち直ることができませんでした。
失恋を経験された方であればわかると思いますが、本当に死にたくなるくらい辛いんですよね。他のことなんてどうでもよくなるというか、無気力に近い状態になって、友達の「時間が解決してくれるよ!」なんてアドバイスも、「他人事だからそんなこと言えるんだよ」とか思ってしまって、全然参考になりませんよね。
遠距離恋愛で失恋して辛い想いをしている方は、ぜひ見てください!
遠距離恋愛中に思うこと
遠距離恋愛は、寂しさや不安がとめどなく続きますよね。
私の場合、住んでいたのは京都、そして彼は名古屋。遠距離恋愛にしては、まだ全然近い方だったと思いますが、それでも新幹線に乗らないといけない距離。何かあった時にすぐに駆けつけたり、仕事帰りに気軽に「これからご飯行こうよ」などとは言えない距離でした。喧嘩してもギュッと抱きしめて仲直り、みたいなことはできません。近くで顔を見たり、スキンシップが取れないというのは、お互いの心の距離を埋めるにはとても難しいものがありました。
直接会えないぶん、私はLINEをすごく活用していましたが、何か用があるわけでもないのに、寂しくてひっきりなしにLINEを送っていました。人との付き合いの多い人だったので干渉してはいけないとは思うものの、関わり合いが多い分、他に女の人がいるんじゃないか、と、とても不安でした。今考えると、彼に依存していたのかもしれません。寂しい気持ちや拗ねるようなLINEを送ってしまうこともたくさんあって、それが彼には負担だったようです。
ようやくできたデートの約束も、久しぶりに会えるのが楽しみで、服もお洒落して、髪も美容室に行って整えてもらったりと一生懸命頑張りましたが、いざデートの日に問題が起きて会えなくなったりすると、「やっぱり私たち、根本的に合わないのかな・・・」と、不安は募るばかりでした。
彼も彼なりに気にかけてくれていたことは、頭の中ではわかっていました。「離れていて寂しい想いをさせちゃうかもしれないし、仕事や付き合いもあるから勘違いさせてしまうこともあるかもしれないけど、何があっても気持ちは変わらないし、ずっと好きだよ」と言ってくれたりしていて、自分の都合で寂しくて、拗ねて、彼に依存して重荷になっている自分が、嫌で嫌で仕方ありませんでした。
何とか自分で自立したい、彼が辛い時に支えてあげられるような自分でありたいと思い、自分なりに頑張ろうと思いましたが、一生懸命になればなるほど自分を見失って、何が正解なのかわからなくなり、自分のことも彼のことも信じることができなくなっていきました。
心の距離から生まれたすれ違いと不安、自分の弱さ。関係性全てに耐えられなくなり、別れることを選択しました。
これまでの「ありがとう」と「ごめんなさい」を彼にちゃんと伝えること、笑顔でこの関係性に終止符を打つことが、私の精一杯の強がりでした。
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距離が遠いと、心の距離も遠くなる!?
失恋の悲劇はそもそも遠距離でなくとも起こりますが、それでも遠距離になればなるほど、破局のリスクは高まるようです。
アメリカのボッサードという心理学者が、婚約中のカップル5000組を対象に研究を行なったところ、約33%のカップルが半径5ブロック以内に住んでおり、距離が離れれば離れるほど、ゴールインするタイミングは遅く、また、結婚までたどり着く確率も低くなったそうです。
5ブロック以内って、めっちゃ近いやん!(笑)と思うかもしれませんが、「相手が見えない」というだけで、いろんなことを考えてしまうと思うのです。
例えば私の場合、人づきあいの多かった彼は、友達とよく遊びに行っていました。私はその場にいないので実際に何が起きているかはわかりませんし、もしかしたら浮気しているのかもしれない、と考えてしまうとすごく不安で、苦しくて、頻繁に連絡を送るようになってしまいました。私が連絡を送れば送るほど、彼からの連絡頻度は減っていき、不安はますます加速していきました。
実際に相手を見ることができないこと。
遠距離で心の距離が開いてしまう、一番の原因だと思います。
失恋に終わった遠距離恋愛、どうしてこんなに辛いの?
彼と別れた当初は、もうこれ以上悩まなくて良いんだと、解放されたような気分でした。かけた時間も不安な気持ちも、思い悩んで弱くなってしまった自分とも、これでさようならできるんだと思っていました。
しかし、しばらく時間が経って気持ちが落ち着いてくると、いろんな後悔が出てきました。
私がもっと大人だったら、2人の心の距離は縮まったのかもしれない。
私がもっと頑張って彼を信じてあげることができていれば、別れることにはならなかったんじゃないかな・・・
彼のことを考えれば考えるほど、「何があっても気持ちは変わらないよ」と言ってくれた彼の言葉を思い出し、「もしかしたら、まだ待ってくれているかもしれない」と、何度も連絡を取ろうと思いました。
しかし、彼のSNSで多くの友人に囲まれ、楽しそうに女の人と映っている写真を見ると、「私はもう、過去になっちゃったんだ」と、無理やり自分の気持ちを押さえ込む以外、選択肢はありませんでした。
もしかしたら、いつか彼の気持ちが戻ってくれるかもしれない。
仮に戻れたとして、私は彼を信じることができるのかな。
距離も離れていたから、最初から遊びだったのかな。
なんで私は別れてからもこんなに苦しいのに、彼は楽しんでいるんだろう・・・
遠距離でいると彼の実際は見えないので、ありもしないようなことを想像してしまって、あらゆる感情に襲われました。あって欲しくない状況ばかり想像してしまって、苦しくなるばかり。どうにも自分を止められなくて、実際に合えばまた振り向いてもらえるんじゃないかな?なんて思ってしまうほど、冷静に自分を見ることはできなくなっていました。
しばらくは失恋したことを受け入れられず茫然自失状態となり、悲しみ、辛さ、愛情と憎しみで、1年もの間立ち直ることができませんでした。
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失恋と遠距離恋愛をトラウマにしないために
普通の失恋だけでも辛いのに、そこに遠距離の重さが加わると、後々トラウマになってしまうことは決して少なくないと思います。現に私も、それからしばらくは恋愛する気になれませんでした。
友人からの紹介で男の人と出会っても、以前の彼と比べてしまって、中々前に進むことができませんでした。仕事熱心な人だと、「また人付き合い多くて悩むのかな、私。」とか、少しでも距離がはなれていたら「また寂しくなって上手くいかないんじゃないかな」なんて余計なことを考えてしまって、進展することはありませんでした。
でもそんなある日、とある友人にこんな言葉をもらいました。
「人生って不思議でさ、思った通りにはならないけど、やった通りになるんだよね」
私はその言葉に妙に納得しました。私は彼に、私の都合や気持ちをぶつけてばかりで、彼のことを考えようとはしませんでした。思い通りにならなくて不安になり、またそれがきっかけで拗ねて。気持ち的に弱くなってしまう自分が嫌になり、彼のことも、自分自身も信用できなくなってしまったこと。私がやった通りに、事が進んでしまったのだと、私はようやく気付くことができました。
私が変わらなければ、今後もずっと、このまま。
彼が戻ってきてくれたとしても、また同じことを繰り返してしまう。
一旦これまでの自分を受け入れて、過去に対してちゃんと向き合う必要があるのではないか、と、思うようになりました。
これまでのことを清算して、ちゃんと「自分」でいたい。
そのためには動かなければいけないと思いました。
私が行なったこと1:思い出の品や写真を捨てる
彼との思い出の詰まったものがところかしこに置いてある自分の家に帰るのが、失恋後はとても億劫で仕方ありませんでした。仕事で彼のことを忘れていたとしても、家に帰って一人になれば、また思い出して泣いてしまっていました。
人間の脳は繰り返し思い出したことを定着させるような仕組みになっています。身の回りに元彼に関係するものが置いてあると、それを見るたびに過去の恋愛を思い出してしまい、ますます彼への未練が断ち切れなくなってしまいます。
当時は泣く自分自身がすごく嫌で、そのきっかけになるものを目の前から消してしまいたいという一心から、それまでなんとなく捨てられずにいた、彼との思い出の品や写真を、処分することにしました。
きっと人間は本能でそれをわかっているのですね。
また、ボブ・プロクター氏の提唱する「空白の法則」というのものがあります。
今考えると、私が無意識のうちにやっていたのは、心の余裕を持つ場所を作ってあげることだったのかもしれません。
私が行なったこと2:思いっきり、泣く
とはいえ、思い出すとまた泣けてきます。彼からもらったプレゼントや、一緒に撮った写真を見ると、彼との思い出が脳内で鮮明に再生されて、涙が止まりませんでした。悲しくて手は冷たくなり、震えながら写真立てを捨てました。
すごく辛かったけど、でも、止まらない涙を我慢しないことにしたのです。
笑顔で別れた私の精一杯の強がり。溜まっていた想いはたくさんありました。
涙はストレスのはけ口になってくれます。泣くことで張りつめた交感神経がゆるみ、副交感神経が優位になって、気分がリラックスします。思い出の品を捨てながら、我慢しないで思い切り泣くことで、心の中にこびりついていた彼への想いを外に吐き出すことができました。
私が行なったこと3:失恋ソングを聴く
失恋をテーマにした音楽にも、助けられました。無理して明るい音楽を聴くのではなく、その時の気持ちに沿った失恋ソングを聴くことで、心が癒される気がしました。
心理学では「同質の原理」と呼ばれているもので、その時の感情と同質の音楽を聴くことで、心に寄り添い、精神的に安定することを意味します。悲しい時には素直に悲しい音楽をきいた方が、より早く元気になれるというのです。
失恋の歌を聴くと、私の心に溜まっていた気持ちを代弁して彼に伝えてくれているような気がして、気持ちが楽になっていきました。
私がよく聴いていたのは、以下、3つの曲です。
『最愛』(KOH+)
『366日』(HY)
『君の知らない物語』(supercell)
音楽を聴きながらも、もちろん、たくさん泣きました。
私が行なったこと4:失恋を癒す本を読む
思い切り泣いたあとは、勇気をくれそうな本を読みました。常に前向きでパワフルな女性の人生哲学を説いた本や、偉人たちの名言集。成功を手にしたエネルギッシュな女性たちの言葉は、弱っている私に生きる活力を与えてくれました。
まず私が読んだのは
「いつか別れる。でもそれは今日ではない」
トゲトゲしさのある言葉の中に、優しさが込められていて、「私は、私のままで良いんだよね・・・」と思えた本です。
自分が失恋した時の感情を書きなぐったメモのような、心置き無く自分の気持ち言い合えた親友に出会えたような、そんな気持ちになりました。
失恋や恋愛に特化した本もそうですが、単純に元気をくれそうな本も読みました。
FOXEYのオーナーデザイナーである前田義子さんの「前田義子の強運に生きるワザ」。
前田義子さんの強運シリーズは、三冊くらい読みましたが、潔くて前向きで、これからなりたい自分をイメージするのにとても役立ちました。
それに、「ココ・シャネルの言葉」からも、とても勇気をもらいました。
どの言葉も力強くて、中途半端な私の心に喝を入れてくれるような気がしました。
ネットで本を買う事も良いとは思うのですが、私はできるだけ本屋さんに行くようにしていました。その時の自分の気持ちに寄り添った本に、運命的に出会える気がしたのです。当時も、傷心の私にぴったりの本3冊に出合うことができました。
涙のデトックスと、音楽と、強力な前向きパワーを持った本のおかげで、次第に前を向くことができるようになっていきました。
大切なのは、自分と自信を取り戻すこと
失恋直後はボロボロで、「もう恋愛なんてできないし、したくない」と思うことだってあると思います。私もずっとそう思っていました。
でも、愛されたい、肌に触れ、好きな人のそばにいて、キスをして、ギュッと抱きしめて欲しい。少しずつ心に余裕を持てるようになると、そういった気持ちがちょっとずつ強くなっていきました。
そういう気持ちを持てるようになったのも、ほんの少しずつでも前進しようと、前を向いてきたからなのだと思います。失恋すると、失うものばかりに目が行きがちですが、得るものだってちゃんとあるんだな、と。
大事なのは、自分と自信を取り戻すこと。
私が失恋で1番ショックだったのは、自分を見失ったことです。彼のことだけで頭がいっぱいで、いろんな人の前で泣いてしまったり、友達を巻き込んでしまったりと、自分が自分でいられなくなっていました。自分の心の中ではわかっていても、不安や悲しみが止まらないんですよね。彼のことになるとほんのちょっとしたことでも敏感に反応し、弱くなってしまう自分がいて、それが嫌で嫌で仕方ありませんでした。
そんな中私が立ち直ることのできる兆しが見えたのは、1つのことに没頭した時。彼のことを考え出すと止まらなかった不安や悲しみも、仕事中や友達とお出かけしている時は、ほんの少しだけ忘れることができました。何かに没頭できる時間が増えれば増えるほど、物事を遠くまで見渡せるようになり、恋愛に関しても、今までとは違った角度から見られるようになりました。
今はもう涙は消え、失恋ソングではなく明るい音楽を聴くようになり、啓発本だけではなく好きな小説を読む余裕もできました。
そんな自分のことを、今は少しだけ、好きになることができました。
不思議なことに、自分に自信を持ち、自分を大切にして、一人でも大丈夫な自分になると、自然と良いご縁に恵まれたりします。嘘のような、本当の話です。
時間は少しかかりましたが、過去の恋愛を清算して自分を取り戻すと、とても良い人に出会えました。
遠回りに思えても、一番近い道。
自信を取り戻し、自分を大事にして、自立すること。
私が遠距離恋愛から学んだ、失恋から立ち直るたった1つの真理です。
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まとめ
私が学んだ、失恋に終わった遠距離恋愛から立ち直る方法
思い出の品との訣別
涙でデトックス
失恋ソングでデトックス加速
勇気の出る本を読んで自分を取り戻す
自分を大切にして、自信を持つ
一人でも大丈夫な自分になる
本当に辛かったけれど、過去と自分に向き合い、前を向けて良かったと思っています。
あの頃の自分より、ひとまわり大きく。
この記事が多くの女性の背中をそっと押すものであることを、心から祈っています。
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アメリカと日本の遠距離を2年続いていました。
私はアメリカ人で彼女は日本人。
当時まだ大学生だった私はアメリカで大学に通っていたので、お金そして距離のせいで一年に2回ぐらいしか会えない感じでした。
こんなに自分を待ってくれる彼女は絶対いないだろうーと思い、バイトで貯めたお金で日本行きのチケットを買ったり、海外旅行に行ったりしていました。アメリカに戻っても毎日電話もしていて、誕生日やクリスマスなどのイベントの日はプレゼントや手紙を送っていました。
でも半年前にネガテイブになりたくないから別れたいって電話で言われました。
「ネガテイブ」って何?って思いながら半年立ってこの記事読んでみたら理解できました。
振られた時はめっちゃ落ち込みました。
でも、「彼女が幸せだったらいいっか」って思うことが私にとって一番大切でした。心がすっごく楽になりました。
ありがとうございます!
愛媛と神奈川で遠距離してて、5年付き合った彼に昨日別れようと、言われました。
この記事を見て、すごく似た部分があって、感情移入してしまって、泣きながら読みました。
四六時中彼の事が頭から離れず、悲しくてずっと泣くのを堪え、夜になると抑えきれなくて号泣。
そして眠れず。
今までもどんなにツラい失恋をしても必ず時間が解決してくれてたので、今回も早く時が経つよう祈るばかりです。
今がどん底だと思ってます。
この記事を失恋で苦しんでいる人達に読んでもらいたいってすごく思いました。
本当にありがとうございます。
ななさん、コメントありがとうございます。5年も付き合った彼と別れるなんて、とても辛いことだと思います。時間は解決してくれますが、その間の苦しさはとてつもないことだと思います。私も遠距離で今、失恋中なので、共に頑張りましょう!
こんにちは
私はクリスマスに半年ほど付き合っていた、外国人の彼と別れてしまいました。死にたくなるくらいつらくて、喪失感にひたっていたときこの記事を見つけものすごく自分自信の今の状況をクリアに見ることができました。
韓国と日本で2週間ほど前、彼が日本に来てくれて来年の2月には私が行く予定でした。しかし、私は自分に自信がなかったため不安がつのり、彼への執着が激しくなりフラれてしまった今、自分は空っぽの存在に感じます。変わりたいって思うし前進したいのですが、食欲もなく忙しく働いている時間以外はぼーっとしてしまいます。そんな中ふと見つけたこの記事が本当に共感できるもので、ものすごい私自身救われた気がしました。
ありがとうございます。
時間はかかると思いますが私も頑張ります。
宮田愛里さん、コメントありがとうございます。そう言っていただけたら私も嬉しいです。遠距離恋愛は、辛いことも多いですが、決してそれだけではなく、離れていたからこその気づきもありました。私も今、遠距離恋愛の失恋まっ定中です。共に頑張りましょう!応援しています。