大好きだった彼氏と別れるって、なんでこんなにつらいでしょうね。とくに自分から好きになった相手の場合、別れた後も未練が残ってしまいますし、別れてからある程度時間が経ち、ようやく立ち直れてきたと思っていたのに、新しく恋愛を始めようとすると元彼のことを思い出して、積極的になれない自分がいたりしますよね。
「このままじゃダメだ。未練を断ち切らなきゃ」という想いと「やっぱり、元彼が一番だよ。。。」という想いが混在して、頭の中がグチャグチャになってしまうこともありますよね。
そんな悩みを抱える方へ、少しでも前に進んでもらうきっかけになれば嬉しいです。
目次
元彼への未練を断ち切るには、頭と心の整理が必要
元彼への未練がある時って、元彼の良いところや、楽しかった出来事ばかりが脳裏に浮かんできますよね。いつも前向きで、優柔不断な自分にアドバイスをくれていたこと。二人で同じ布団にくるまって、なんでもない話をしている最中に、ふと「大好きだよ」と囁いてくれたこと。
自分にないものを持っていて、優しい言葉をささやいてくれた、そんな理想の元彼が心の中にずっといて、自分にアプローチしてくれる男性が現れても元彼と比較してしまい、「元彼以上の人なんていない・・・」と、新しい恋のブレーキになってしまうこともありますよね。
「彼とは、もう終わったんだ」と頭では分かっていても、「まだ元彼が好き」という気持ちが、どうしても消せず、前に進めていない自分を「私、本当にどうしようもない女だ・・・」と責めてしまうことだってあると思います。
「元彼への未練が残ったことなんて一度もない!」と断言する私の友達は、「別れた元彼は、紙に名前を書いて、くしゃくしゃにしてゴミ箱に捨ててる。それで、記憶から消してるし、未練なんて一切残らない!」そうです。
元彼への未練を断ち切るには、彼女のように(彼女はかなりあっさりしてますが)、頭と心を整理する「作業」が必要です。
未練を断ち切るために知っておくべき脳科学的ポイント
未練を断ち切れない頭と心を整理するには、以下の脳科学的ポイントを使っていきます。頭の中で考え、苦しみ続けるのは終わりにして、科学の力を使って未練を断ち切りましょう。
【ポイント1:脳は記憶を美化してしまう】
医学博士の米山公啓さんによると・・・
元彼に未練がある人は、こうした脳の働きにより、美化した元彼を思い出しています。
この負の連鎖を断ち切るには、元彼を頭の中で美化しないようにすること、冷静に分析することが必要となります。
【ポイント2:繰り返し思い出したことは、脳に定着する】
覚える・考えるという作業は、脳の神経細胞(ニューロン)を通しておこっています。
何かを覚えようとするとき、この神経細胞のネットワークに電気信号が流れますが、繰り返し信号がくると、このネットワークが強化され、よりスムーズに情報が流れるようになっていきます。
これに対処するには、元彼のことを考える回数を減らして、脳のネットワークを弱体化させること、他のことに意識を向けて、元彼に関する脳のネットワークを使わないようにすることがとても重要です。
【ポイント3:記憶はアップデートできる】
例えば、知人でも、イヤなことをされた後は、その人に対してネガティブな印象を持ってしまいますが、その後、やさしくしてもらったりすると、好印象に変わったりします。
人の記憶は永遠ではなく、アップデートすることが可能なのです。
これは、PTSDの治療にも応用されていて、以下のような流れで心の痛みを取り去ります。
恐怖の原因となった出来事を思い出させる
↓
怖いことは何も起こらないという状況を体験させる
↓
その出来事への恐怖の記憶を上書きする、という流れで、心の痛みを取り去るものです。
恋愛に応用すると、以下のような流れになります。
新しい恋をする
↓
新しい彼としあわせな恋愛をする
↓
元彼との失恋というつらい記憶を上書きする
「恋愛は、元彼を思い出すからつらいんだよ!」という方、ご安心ください。
これから紹介する方法を順番に行えば、「新しい恋をしてみようかな」という気持ちになれるはずです。
この3つのポイントにフォーカスした「元彼への未練を完全に断ち切る方法」を、5つのステップに分けて解説していきます。
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STEP1:未練を断ち切る準備:元彼って本当に素敵?紙とペンで整理する
最初にすることは「本当に元彼が素敵な人だったのかどうか」を見極めることです。未練が消えない時って実は、元彼を美化してしまってるんですよね。これは、ポイント1でも書いた「脳は記憶を美化してしまう」ことが原因です。
恋愛中は、脳がドーパミンという快楽物質を分泌するので、幸せな気持ちに包まれますが、失恋するとそれが分泌されなくなるので、脳が幸せな状態を求めて元彼の良いところや楽しかった出来事ばかりを思い出し、恋愛していた頃の状態に戻ろうとします。
とくに別れてからしばらく経っているのに、いまだに引きずってしまっている、という人は、繰り返し、元彼のことを考え続けた結果、失恋が強い記憶として、脳に刻まれてしまっています。
そんな状態の頭で考えているだけでは、美化された思い出ばかりが蘇るばかりです。紙とペンを用意して「本当に元彼は素敵だったのか?」を見極めましょう。
方法は、簡単です。
A4くらいの大きさの紙を用意して、真ん中に線を引きます。
そして、左側に「元彼の良いところ」、右側に「元彼の嫌だったところ」を書き出していきます。楽しかった思い出、苦しかったこと、辛かったこと、何でも構いません。その思い出がプラスの感情なのか、マイナスの感情なのかで線引きしてみてください。
紙が埋まってきたら、書いている内容を見返しましょう。
意外と「良いところ」は、「優しい」「自分を持っている」など、ぼんやりとした内容が書かれているはず。でも一方で、「嫌なところ」は、「趣味・仕事優先で全然連絡をくれない」とか「部屋を散らかしっぱなしで、片付けない」といった具体的な内容が書いてあるはずです。
紙とペンを使う方法は、脳をフル回転させてくれる!
アメリカの複数の大学で教壇に立つHenriette Anne Klauser氏によると、以下のことが発見されました。
RASは外部から入ってくる膨大な情報の中から、集中して考えるべきものを選別するフィルターの役割を持っていて、ここが活性化することで、紙に書き出された情報を、脳が集中して、考えることができるようになります。忘れたい!という思いが強ければ、脳が「元彼の嫌なところ」に関する根拠になる情報を集め、思い出し始めるので、未練を断ち切る大きな助けになってくれるのです。
元彼と別れたことによるメリット/デメリットも書き出してみる
元彼の良いところ、悪いところの整理が終わったら、もう一枚紙を用意して、別れたことによるメリット/デメリットも書き出してみましょう。
これも、メリットに書くことは「趣味/自分磨きに時間を使える」「元彼の好みに合わせて、濃い味の料理ばかり食べなくて済む」など具体的な内容が多いのに対し、デメリットは「寂しい」などの感情的で漠然とした気持ちが多いことに気付くのではないかと思います。
人間とは不思議なもので、漠然としたものほど理由はなく、感情だけで自分の気持ちを推し進めていることが多くあります。
例えば、私たち日本人は幽霊をとても恐れていますが、霊に恐怖を感じるのは彼らの実態がよくわかっていないからです。
具体的な理由や情報さえわかってしまうと脳はそれに対して過剰に反応しなくなるので、「元彼」という情報をより具体化してあげることで、未練をより断ち切りやすくなります。
STEP2:元彼への未練を断ち切るべきか決める
紙に書き出す作業が終わったら、内容を一つずつ眺めてみてください。
脳をフル回転して考えたことを、客観的に眺めて、冷静に考えてみるのです。自分だけで考えることに自信がなければ、友達に話を聞いてもらってもOKです。
悪いところを眺めてみると・・・
美化された元彼は、あなたの脳が作り出した「心の呪縛」や「心の執着」です。未練を断ち切って、あたらしい一歩を踏み出すため、具体的な行動をしましょう。
心の執着に関しては別記事にて。
【要注意】元彼から連絡が来ている場合
この記事を読まれている人の中には、突然、元彼から「元気?久しぶりに会わない?」などのLINEが来て、心が揺れてしまっている。そんな人もいると思います。その場合、下記の内容で連絡が来ているのでしたら注意が必要です。
いきなり会おうとする
突然の連絡で、「会わない?」などと持ちかけてくる時は、要注意。
「さみしくなった」「久しぶりにヤリたい」などの自己都合で連絡しているだけのケースが多くあります。とくに、あなたが付き合っている時、「好き」という感情が前面に出ていた場合は、「まだ俺のこと好きだろう」と軽く見られている危険あり。迂闊に会うと、気軽にヤレる、都合の良いセフレにされてしまうかもしれません。
謝罪・反省がない
「久しぶり、元気?」などの軽いやりとりから始まり、LINEで連絡を続けていても
失恋に対しての反省や謝罪がない。そんな場合は、あなたに異性としての興味がなくなっているか、失恋したことに対して、反省をしていない、自分の問題点を分かっていない、可能性が高いです。もし復縁したとしても、同じ原因で、またつらい失恋をしてしまうことになるでしょう。
いきなり復縁を迫ってくる
「やっぱりお前が好きなんだ、やり直そう」と、いきなり復縁を迫ってくる相手には要注意です。「さみしい、一緒にいてほしい」という自分の感情で連絡して来ているだけのことが多く、考え方は自己中心的です。やり直しても、結局これまでと変わらず振り回されて、心身ともに疲弊する可能性が高いので、やめておいた方が良いでしょう。
この3つのパターンに当てはまる場合は、その時の感情に流されず、スッパリと未練を断ち切る行動をするほうがいいでしょう。
それでは、いよいよ元彼への未練を断ち切るための具体的な方法を見ていきましょう。
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STEP3:元彼への未練を断ち切る!「思い出すきっかけをなくす」
未練を断ち切る!と決めたなら、最初にするのは、元彼のことを思い出さない環境を作ることです。元彼を忘れよう!と心に決めても、例えば、元彼からもらったプレゼントが部屋に残っている、ふいにSNSで元彼の投稿が流れてきた、など、思い出すきっかけが残ったままだと、元彼に関する記憶の神経細胞ネットワークに電気信号が走り、強化されてしまいます。
そうなると、また振り出しに戻ってしまいますので、きっかけになるものとは物理的に決別しましょう。
思い出の品を捨てる
元彼との写真、元彼からもらったメール、元彼からのプレゼントなど、思い出の品を
思い切って捨ててしまいましょう。もし、ネックレスやブレスレットなど、デザインが気に入っていて普段使いをしていた、という場合でも思い切って決別してください。思い出すきっかけがある限り、脳は快楽を求めて元彼との時間を思い出そうとしてしまうので、未練は断ち切れません。
LINEをブロック/SNSをシャットアウトする
LINEの連絡先を残していたり、SNSで元彼と繋がっている場合、ふいに元彼から連絡が来て気持ちが揺れてしまったり、気分が落ち込んだときに「連絡したい」という気持ちになったりするかもしれません。
また、SNSのタイムラインに元彼の投稿が流れて来たときに、元彼のことがよみがえってしまうため、思い切ってLINEはブロック、SNSのつながりは削除しましょう。
STEP4 :元彼への未練を断ち切る!「脳に新しい回路を作る」
次にやることは、脳の中に新しい回路を作ることです!
脳科学者としてとても有名な茂木健一郎氏によると、元彼のことを思い出し、未練を感じてつらい気持ちになる時、脳はずっと同じ回路を辿って思考するそうです。思い出さないようにするには、脳に新しい回路を作ることが必要なのだそう。
脳に新しい神経細胞ネットワークを作って、そのネットワークで思考するように仕向けるということです。
では、脳に新しい回路を作るには、どうしたら良いのでしょうか?
趣味・仕事、自分磨きに没頭してスケジュールを埋めてしまう!
恋愛以外のことに力を注いで、元彼のことを考える暇をなくしてしまいましょう。
没頭する何かを決めたら、「具体的な目標を考えて紙に書く」のがオススメです。自分磨きを頑張る!なら、「ダイエット-5kg」と言ったようにです。これは「思考の外在化」と言って、ぼんやりと頭の中で考えていることが、紙に書くことによって、より鮮明になり、実現しやすくなる、というものです。具体的な目標を決めて、行動する方が、集中できます。元彼のことを思い出す余裕がないくらい一生懸命打ち込みましょう。
ハーバード大学の学生を対象に卒業後10年の追跡調査によると、目標を紙に書いていた学生の方が、卒業後10年で夢を叶えている確率が高かったそうです。途中で挫折しないための後押しになってくれるでしょう。
旅行に行く!
旅先でいつもと違う景色を見たり、いつもと違うものを食べたりすることは、脳に新鮮な刺激を与え、新しい回路を作る後押しになります。
ポイントは、一度も行ったことがない場所に行くことです。
思い切って海外旅行をしてみるのもステキですね。
引越す!
生活環境を変えると、脳に新しい刺激が加わります。部屋そのものが、元彼のことを思い出すフックになっている場合が多々あります。どうしても忘れられない、けど、未練を断ち切りたい!という方は、思い切って引っ越しをして、新しい生活を始めてしまうのも有効な手です。
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STEP5 :元彼への未練を断ち切る!「新しい恋をしてみる」
STEP1〜4までを終えたら、いよいよ5つ目のステップ「新しい恋をしてみる」です。
結局のところ、元彼への未練を断ち切るには「もっと良い恋をすること」に勝る方法はありません。男で傷つけられたなら、男で癒すことが、脳科学的にも一番の良法です。
「記憶はアップデートできる」ということをご紹介しましたが、「恋愛となると元彼への思いがよみがえってしまう」という悩みを消すには、新しい人と恋愛をして、記憶をアップデートするしかないのです。
アプローチしてくれる男性がいる場合「お誘いだけでも受けてみる」
職場の同僚や、昔からの知り合いなど、マメに連絡をくれたり、食事に誘ってくれたりする人がいる場合。「お誘いだけでも受けてみようかな?」くらいの軽い感覚で、接してみるのがオススメです。そういった「ちょっと気になる相手」に関しては、「相手の良いところ」だけを紙に書き出して、眺めてみましょう。「優しい」「頭が良い」「気遣いができる」など、そんな良いところを持った相手と付き合ったら、どんな恋愛ができるか、を考えるようにすれば、新しい恋に踏み出す勇気が湧いてくると思います。
出会いがない場合「出会いの場へ足を運ぶ」
周りに気になる人がいない、出会いのチャンスがない。そんな場合は、社会人サークルに参加してみたり、合コンに行ってみたり、とにかく出会いの場を自分から作りましょう。
「なんだかガッツいてるみたいで抵抗が、、、、」という方もいるかも知れませんが、ある調査によると社会人カップルの出会いの場は、約14%が「合コン・習い事」です。
気後れする必要は全くありません。胸を張って、出会いの場に行きましょう。ただし、ヤケを起こしたように簡単にカラダを許すようなことはしてはいけません。
「簡単にヤレる女」になってしまっては、彼女候補として扱われないばかりか、あなたの女としての格を下げてしまいます。相手の男性の見極めは慎重に!
いずれの場合にしても、「とりあえず新しい男性とお近づきになる」くらいの軽さが大事です。
元彼への未練を引きずっている方にとっては「元彼以上の人はいない」という考えを捨てることは難しいかもしれませんが、その元彼とも、長い時間をかけてそんな関係を作ったはずです。
新しく付き合った男性と、いきなりそれを越える関係を築くことはとても難しいでしょう。
「これから元彼との恋愛以上のものを作って行く」「そのためには、まず新しい男性と出会わなきゃ」と考え、第一歩を踏み出すことが大切です。
元彼への未練を断ち切る!まとめ
ここで、5つのステップをおさらいしましょう。
STEP1: 紙とペンを使って、元彼が本当に素敵な人だったのか見極める
STEP2 :元彼への未練を断ち切るかどうか、決める
STEP3 :元彼を思い出すきっかけをなくす
STEP4 :元彼のことを考えないよう脳に新しい回路を作る
STEP5 :未練を完全に断ち切るため、新しい恋をしてみる
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結局、元彼は運命の人ではなかっただけ
終わってしまった元彼への未練は「しあわせだった自分」に執着した脳が作り出す虚像にすぎません。理想の元彼は、現実世界のどこにもいないのです。
しっかりと自分の頭と心を整理して、元彼への未練を断ち切ってください。
どこかにきっといる、本当の運命の人が、あなたとの出会いを待ってます。
元彼への未練を完全に断ち切りたいあなたへ。
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「もしかすると、、、」
せっかく、未練を断ち切ろうとしているのに、この「もしかすると」が頭の中を遮って、前進することができません。
「もしかすると、本当はまだ好きでいてくれているかもしれない」
「もしかすると、また連絡が来て、付き合うことができるかもしれない」
とてもわかります。私も、「もしかすると」が邪魔をして、3年ほど未練を断ち切ることができませんでした。
だけど、私が思い描いていた「もしかすると」が起こることはありませんでした。
何度か、元彼から連絡が来て会いにいったのですが、セックスをしてさよならしただけ。
いわゆる、”セフレ”のような期間もあったりしました。
一時期は「それでもいいか」と自分に言い聞かせていましたが、
彼は、私のことを”大切な恋人”ではなく、”単に性を満たしてくれる女”としか見ていないことに気づきました。
それでも、会いに行くことを辞めることができませんでした。
彼と会うことができるなら。。。
彼と会う度に、悩んで、辛い思いをして、、
気がつくと、私は身も心もボロボロでした。。
私と同じような経験をした人はいませんか?
実を言うと、まだ私の心には、元彼への思いが残っています。
記憶が美化されてしまっているのでしょう。
ですが、未練はありません。
もう、元彼から連絡が来ても会うことはありません。
元彼という最高の人物と出会えたことで、今の私がいるんだ。
そう考えることができるようになりました。
私は、今の自分が大好きです。
元彼との未練を断ち切るということは、自立した女性として一つ輝きを増すことだと思います。
私と同じ境遇にいる皆さんのこと応援しています。
もし悩みや辛いことがあればコメント欄にお書きください。
ささやかながらエールを返信します。