恋愛したことのある人ならきっと、失恋の経験もあることでしょう。失恋してしまった時って、本当にショックですよね。私も一度、あまりのショックで眠れなくなったことがありました。よく、「眠れないなら何か他の事をしたらいいじゃない」なんて言葉を聞きますが、失恋のショックからくる不眠はそんな簡単なものではありません。頭の中も胸の中も、あの人への思いがまだ断ち切れない中、体力も精神も疲弊していって、本当に辛いんですよね。失恋後に眠れない夜を過ごしている方は、ぜひみてください!
目次
失恋すると、誰もが現実逃避してしまいます
現実逃避、しちゃいますよね。
「あの人が私を振るわけない」と考えますし「あの人が裏切るわけない」と思ってしまいますよね。そしてあの人の言動やちょっとした仕草、匂いや言葉など、いろんな情景が鮮明に頭の中に蘇ってきます。
あの人との思い出の場所を通る度に、あの人の笑顔、手の温もりなど、幸せだった頃の思い出に襲われますよね。そんな楽しかった頃のことばかりが頭によぎると、こんな想いに駆られるようになります。
「あの人が私を裏切るわけないよ…」
「ずっと一緒にいようね」とか、「ずっと好きだよ」なんて言われていたら、心は逃げ場を失ってしまいます。別れた現実を直視することができず、あの人の言葉を肯定し、今でも関係が続いているかのような気持ちになります。
「あの人はきっとまだ私を好きでいてくれてるはず…」と。
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失恋して辛くなるのはどうして?
失恋後ってあの人のことばかり考えてしまうし、脳内は楽しかった思い出ばかりで満たされ、頭から離れてくれません。「どうしてこんなことになってしまったんだろう?」「何か理由があるのかもしれない」そんな思いがどんどん湧いてきて、次第に「なぜ?」という気持ちが強くなっていきます。
このことを心理学では「心の執着」と呼び、大好きだったあの人に、しがみついてしまっている状態です。そして、幸せであればあるほど、失恋後の執着は強くなります。
失恋後の執着は、ドーパミンが影響しています
あの人に執着してしまう時、脳内ではドーパミンが関係しているとされています。
ドーパミンは「快楽ホルモン」とも呼ばれ、恋愛中は幸せを感じるたびに分泌されますが、このドーパミン、失恋後も、あの人のことを思い出すたびに分泌されてしまうのです。幸せだった頃のことを思い出せば思い出すほど辛くなるのは、ドーパミンが更なる幸せを追い求めて、「幸せだったあの頃」の記憶を追いかけてしまうからです。
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ドーパミンには中毒性がある
失恋後のショックは中々癒えてはくれません。ことあるごとに胸の内側から締め付けられるような痛みに襲われ、実際にはとても明るい空も、まるでグレーのフィルターでもかかっているかのように、曇天に思えてしまいます。なぜこんなにもショックは長期間続くのでしょうか?
それは、ドーパミンには中毒性があるからです。
先に述べたように、ドーパミンは幸せを感じる時に分泌されます。そして脳は幸せだったあの頃の快感を覚えていて、失恋後もあの幸せを追い求めようとしてしまいます。脳内はまさに麻薬中毒者と同じような状態になっていて、「あの人との幸せ」という快感から逃げられなくなっているのです。
心が逃げ場を失ってしまうのは、ドーパミンの影響が非常に大きいのです。
失恋のショックで眠れなくなる原因とは?
人間には、毎日平均6時間から8時間の睡眠が必要だと言われていますが、失恋のショックで眠れなくなった時、その時間は極めて短くなります。実際私は一日に3時間ほどしか眠れませんでした。朝方にようやく眠くなってきても仕事で家を出なければならなかったので、頭は常にボーッとし、目の下にはひどいクマができていました。
失恋のショックで眠れなくなる原因は、簡単にいうと「脳が興奮状態」にあるからです。失恋後に分泌されるドーパミンの影響で心が逃げ場を失った「辛さ」に加え、高い興奮作用を持つノルアドレナリンの影響によって、不眠に拍車がかかります。
失恋のショックを受けるとノルアドレナリンが大量に分泌され、不安や恐怖、怒り、イライラ、緊張など、極めて高い興奮作用があることがわかっており、思考や意識の活性化、心身の覚醒・興奮など、交感神経を刺激するホルモンだと言われています。そして交感神経が興奮した状態にあると、眠ることができなくなるのです。
長い間失恋のストレスがかかればかかるほど、ノルアドレナリンは過剰に分泌されやすくなり、はたから見れば無気力のように見えても、心は気が立った状態なので、深い眠りにつくことができなくなってしまうのです。
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眠れないとどうなってしまうの?
そんな眠れない日々が続くと、どうなってしまうのでしょうか?
不眠は注意力散漫になったり、疲労感や倦怠感に見舞われたり、記憶力や集中力の低下、自制心がきかなくなる、頭痛・めまい・吐き気など、本当に辛い症状がたくさん出てきてしまいます。人によっては、気が付かないうちにうつ病のリスクが高まることも…。私の場合、仕事の効率が悪くなり、上司に注意されることが増えましたし、いつも頭が重くて吐き気が終始止まらず、それこそ仕事どころではありませんでした。
眠れない辛さというのは、「他の事して時間潰せばいいじゃない」という簡単なことではありません。私もずっと眠れなくて辛かったので、よくわかりますが、周りは眠れない辛さをなかなか理解してはくれません。
眠れない辛さに加えて、失恋のショックです。
夜中になればなるほどあの人へ想いで気が立ってしまって、あの人の言っていた何気ない一言や笑顔や後ろ姿が頭をよぎると、眠ることなんてどうしてもできませんでした。体は疲れ切っていて、もう睡眠をとらなきゃ頭がおかしくなる、限界だとわかっているのに、思い出はどこまでも私たちをあの頃の幸せの中に縛り付けてしまいます。
失恋のショックで眠れない時、睡眠を促す5つの方法
セロトニンの活性化
通常私たちはセロトニンという物質のおかげで眠ることができると言われています。セロトニンは夕方ごろから「メラトニン」という、いわゆる「睡眠ホルモン」と呼ばれている物質に変化し、眠りを促す役目を担っているのですが、失恋によってドーパミンが分泌されている時、セロトニンの分泌量は極めて少なくなってしまいます。
セロトニンの量が少ないと、下向きの思考になったり、幸せだった頃の思い出に浸るなど、マイナスの感情になりやすく、何をするにも行動に気持ちが伴わなくなるのです。
セロトニンを分泌させるためには、太陽の光を浴びる必要があり、1日30分太陽の光を浴びることで、夜眠りにつきやすくなります。また、ウォーキングやカラオケも、一定のリズムで筋肉が緊張と弛緩を繰り返すので、セロトニンが出やすいとされています。
しかし、一番問題なのは、失恋後は動く気力すらない、ということ。
失恋経験者であればわかると思うのですが、失恋後は全ての行動が憂鬱になり、何もする気が起きませんよね。特にウォーキングなどはハードルが高く、継続させることってすごく難しい。
なので、いきなりできるようになろうと思う必要はありません。
ほんの10秒でも良いので、朝起きたらちょっとだけ日光を浴びるようにしてみてください。1つのことができるようになると、勢いで「このまま歩いてみようかな」という気持ちになっていきます。
少しずつ、ほんのちょっとずつで良いのです。
お風呂に浸かってみる
交感神経が興奮状態にあると眠ることができない、ということは先に説明した通りですが、入浴して、体の深部の体温を上げることで、交感神経をリラックスさせることができるので、入眠しやすくなります。
一番効果的なのは、40℃のお湯に、10分以上浸かること。
またこの時に、リラックスできるアロマグッズや入浴剤を使うと尚良いでしょう。
ただし、これはあくまでも、科学的な数字。
実際には、自分からすすんで入浴しよう!という気にはなれません。私は初め、3分だけ入浴するようにしていました。あまりにも長いこと浴槽に浸かっていると、どうしてもあの人のことを思い出して辛かったからです。
大切なのは、ほんの少しずつ、前進すること。
あの頃の思い出に浸りながら長時間お風呂に浸かっても、心は緊張しっぱなしになります。心の限界には、素直に「そうだね、辛いよね」と受け入れ、無理に継続することはしないようにしてください。
α波の出る音楽をきく
交感神経をリラックスさせる方法として効果的だとされているのが、α波です。ヒーリングCDなどを聴いて気持ちが穏かになると、副交感神経が優位になり、脳波がα波という波長に変わります。α波は、心地よさやリラックスを感じている時に出る脳波で、入眠しやすい状態を作るのにとても効果的です。眠る前に、以下のような静かでゆったりとした音楽を聴くと、楽しかった頃のことを思い出して辛くなることが少なくなります。
あの人への想いを我慢しない
失恋の悲しみや辛さを前面に出して、思いっきり泣くのもひとつの方法です。
涙を流すと、副交感神経が優位に立ちリラックスした状態になるため、眠気が誘発されます。また、感情的に泣くとコルチゾールというストレスホルモンも体外に排出されるので、泣いた後は少しだけスッキリしますし、泣いた後にすぐ眠ることができれば、その睡眠は深くなりやすいとされています。
泣きたくない、弱い自分でいたくない気持ちもありますよね。泣いてしまったら、あの人との思い出がまた蘇ってくるようで、怖いですよね。辛い気持ちを抱えて眠れないのは、本当に辛いですよね。
でも、心は、涙の数だけ強くなっていきます。
たくさん泣いて、あなたの気持ちやあの人への想いも、一緒に流してあげてください。
あの人の匂いは、新しい匂いで上書きできる
匂いは感情に直接訴えかけることができる一番の方法だとされています。あの人がつけていた香水や髪の匂い等を思い出してあの時の情景が蘇るのは、楽しかった頃の記憶や感情に匂いが一緒に残っているからです。
そして、匂いは、新しい匂いで上書きすることができます。
例えば、イランイランなどのアロマを使って、精神を安定させ、失恋によるストレスや不安を和らげることができます。心身を癒す効果の高いカモミールも良いでしょう。緊張や恐怖を取り除く効果があるので、失恋してから不眠に悩んでいる人にはぜひ試してみてほしい香りです。他にも、ラベンダー、カモミール、ゼラニウム、ローズウッドなど、たくさんの種類があるので、ぜひ自分に合った香りを見つけてみてください。
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失恋後のショックから立ち直る、唯一の方法
失恋のショックで眠れない期間、本当に辛いですよね。私は3ヶ月近く深い睡眠ができませんでした。「もうダメなんじゃないかな」「もう元には戻れないんじゃないかな」と、あの人への思いとともに、今後の自分に対しても暗い未来しか待っていないのではないかと思っていました。「眠れなくても、横になって目をつぶっているだけで、体と心の疲れはとれている」というのをどこかで聞いて、「そうであってほしい」と必死に祈っていました。
でも、目を閉じれば閉じるほど、あの人が脳内に蘇ってきて、本当に辛かった。
また目を開けたら隣にいるんじゃないかな、なんて考えて現実逃避しては、また傷ついて。「大丈夫、まだ可能性はあるかもしれない!」と自分を慰めつつ、「でももう二度と、彼の隣にはいさせてはもらえないんだね」、と理解している自分もいて、気持ちはずっと一進一退の繰返しでした。
失恋のショックから立ち直る唯一の方法は、「時間」だと私は思っています。
友人からどれだけ励まされ、どれだけリラックスしようと、蘇ってくるものを止めることはできません。痛みを和らげることはできても、時間が経たない限り、あの頃の匂いまで消すことはできないのです。でも、失恋して辛い想いを経験したからこそ、お伝えしたい。
明けない夜は、決してありません。
1年後、3年後、はたまた10年後に振り返った時に、きっとあなたは今よりも強くなっています。この堪え難い苦しみも一生続くことは絶対にありません。
全ての物事は、必ず過ぎ去っていきます。
あなたの想いも後悔も、そしてあの人への気持ちも、全てが一日でも早く過ぎ去っていくことを心から願っています。
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「君と僕は、合わないんだと思う」
私が大好きだったあの人から別れ際に言われた言葉です。私はこの言葉に、鈍器で心を打ち砕かれたような気持ちになりました。これまで隣にいることが当然だったあの人がいなくなってしまったショックで、私は一時期生きている意味がわからなくなりました。あの人は今、どこで、誰と、何をしているのか。私は何をどうすれば良かったのか。
これまでの全てが、「私」そのものが、何もかもがわからなくなったのです。
何を選び、行動してもあの人は私から逃げていってしまうような気がして、心の中にいる「あの人」は何も答えてはくれないので、私の行動が正しいのかどうかを周りの友人に聞くようになりました。
完全に依存です。
私がどうしたいのか?よりも、あの人はどう思うのか?ということだけを気にして、自分の気持ちを押し殺しながら毎日を必死に生きていました。
でも、この状態ではあの人の鎖はずっと解けないし、失意の底に沈んだまま。失恋の苦しみが癒えることはないし、あの人との関係性を戻すこともできません。失恋の傷は深ければ深いほど、自分を傷つけ、絶望と孤独、そして危機感に近い恐怖を私たちの心に植えつけ、立ち直れなくなってしまいます。
あの人との思い出は全ての光を屈折させ、私の心には届かなくなります。
目に映る全てが美しく見えなくなります。
私の世界から「希望」という名のつくもの全てが消えてしまうのです。
しかし、失恋においては、考え方を変えるだけで心はグッと軽くなります。
どんな人でも失恋から立ち直れるし、女性としての魅力を上げることができる。自分を確立していく過程の中で、あの人との関係性もきっと見えてくる。
そんな、自立した素敵な女性になるためのコミュニティを作りました。
「失恋からもう立ち直りつつあるよ」という方や「もう未練なんてないよ」という人にとっては必要のないものかもしれませんが、「失恋の辛さから一刻も早く立ち直りたい」「あの人の隣で、もう一度歩きたい」と心から願っている人にとっては、背中を押せるものになっています。
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(サスケ「青いベンチ」)