目次
コロナ離婚とは
インターネットやSNSで話題を呼んでいるのが「コロナ離婚」。
コロナ離婚とは、新型コロナウイルスの影響で離婚をした夫婦、または離婚の危機に陥っている夫婦のことを言います。
夫が在宅勤務になったことで今までにないストレスが溜まってしまう、、、そのお気持ちわかります。
もしあなたがコロナ離婚について少しでも考えていることがあるなら、ぜひお読みください。
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コロナ離婚の原因を5つ紹介
多くの場合、コロナ感染防止のため夫が在宅勤務になったことで、妻たちのストレスが我慢の限界に達していることが原因のようです。具体的には、、、
- 常に見られているようで気分が悪い26歳/女性(結婚3年目)ちょっと買い物に行くだけでも「どこに行くんだ?」と聞かれて、私の行動をいちいち確認してくるところがイライラします。37歳/女性(結婚10年目)いつも通り掃除と洗濯を終えてソファーで一息つきたくても、すでに夫が陣取っていて、「お前俺が仕事してんのに休むの?」って言われます。私は私のペースで10年続けてきたので自由にさせてほしい。
- 細かいところまで口出してくる23歳/女性(結婚1年目)夫はこだわりが強すぎるのか、掃除機の掛け方から柔軟剤の量まで細かいところを口出してきます。急に自宅勤務になると口を挟むのはどうかと思います。44歳/女性(結婚14年目)家事や洗濯、子供の教育まで、今まで無関心だったのに自宅勤務になってからは急に口出しするようになってきて、これまでの私のやり方を全否定するので嫌になりました。
- 態度がイライラする33歳/女性(結婚2年目)家にいるのはいいけど床でゴロンとしてたら邪魔すぎます。注意したらあからさまな不機嫌な顔になってそれもイライラします。37歳/女性(結婚12年目)男は最終的に暴力的になるから嫌いです。ケンカしてもすぐに大声になるしとにかく態度がでかいです。
- 家政婦扱いを受ける58歳/女性(結婚30年目)私のことを「おい」と呼び、「お茶」や「風呂」の一言で動かないと怒られてしまいます。自宅勤務で一人の心休まる時間が減りストレスが溜まります。23歳/女性(結婚2年目)女性のいつもは共働きで家事を分担してましたが自宅勤務後は自身の仕事量が多いことを確認して家事を私に押し付けてきます。
- 子供を理由に愚痴を言われる33歳/女性(結婚7年目)子供がまだ小さいのですが私なりの方針で一生懸命育ててきました。ですが夫は私の悪口を子供に言って楽しんでいました。許せません。26歳/女性(結婚2年目)自宅勤務中の夫から子供がうるさいと叱られます。自分の子供なので自分で注意すればいいと思いますがなぜか私にしか強い態度をとりません。おかしくないですか?
実際のコロナ離婚の危機に直面している奥様の声を掲載しましたが、みなさん共感するのではないでしょうか?夫が在宅勤務になったことで、これまでの家事が増えてしまう、対して夫は感謝もせず何もせず怒ってばかり、、、そんな態度をとられたらイライラしますよね。お気持ちわかります。
コロナ離婚はストレスの塊!
ストレスは毎日の積み重ね
コロナ離婚の病的原因を一言で言うならストレスでしょう。夫が在宅勤務になったことによる環境変化のストレスです。
ですが、ストレスというのは急にパッとでてくるものではありません。積み重なるものです。
コロナが騒がれてからまだそんなに時間が経過していませんので、在宅勤務が始まる前から夫婦間でストレスを感じることがあったのではないでしょうか。
それこそ本当に些細なことです。実は無意識に前々から夫に対して我慢していることが多いのではないでしょうか。思い返してみてください。
もし、些細なことでも我慢していたとしたら、その積み重ねてきたストレスが、今回のコロナをきっかけに爆発しているのです。
離婚のストレスは予想以上に重い
離婚のストレスは、実は想像以上に重いものです。
神戸市精神保健福祉センターの指標によると、人間の人生において離婚は第5位のストレス値であると位置付けています。
1位が夫婦や恋人の死、第4位が家族の重い病気や怪我であることを考えると離婚が相当なストレスを感じるものだと言うことがわかります。
通常考えれば、離婚を決断することはこれまでの過去と決別できてスッキリしそうなものですが、実は逆なんですね。
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離婚は長期にわたりストレスを抱える
さらに離婚は長期にわたりストレスがかかります。離婚前、決断時、離婚後の3つの時期に分けてお話しします。
離婚前のストレス
離婚前は、離婚しようか迷っている時期で、夫の在宅勤務で嫌なところが見えたなど、今回のコロナのようなことがキッカケで考えるようになります。
ですが一度は愛し合ったふたりです。そんな簡単に決断できません。いろいろと悩みます。例えば、、、
- 相手を傷つけてしまったことへの罪悪感
- 罪のない子供への罪悪感
- 離婚後の不安。子供の不安。
- もしかしたら私に至らぬ点があったのではないかという不安
- 離婚したことでこれまでのキャリアに泥を塗ってしまう不安
- 世間体が悪くなってしまう、近所からの目
- 今後の生活が不透明。金銭的な不安
などです。結婚とはそもそも共同生活をすることですから、二人での生活に慣れてしまっていたら、これから一人で生きていくことへの不安もありますよね。
さらに上記に加え、普段からの夫への不満から来るストレスも溜まり、精神が狂ってしまうほど抱え込んでしまうものなのです。
離婚決断時のストレス
いろいろ悩んだ結果、離婚を決断したとしましょう。決断できたことで新しい一歩を踏み出すことができて少し気持ちが楽になる一方で、さまざまな新しいストレスのタネが襲いかかっってきます。
- 相手が離婚に同意してくれるか不安
- 本当にこれで良かったのか悩んでしまう
- 周りからの避難、世間の冷たい目
- 離婚の手続きのしんどさ
- 両家両親への挨拶
- 友人への報告
などです。
離婚後のストレス
離婚できたことでこれまでの夫に対する不満や苦しみから解放されます。ですが離婚後にうつ病を発症される方も多く、全体の約17%もいると言われています。さらに、離婚後のストレスを感じる期間は長く、約半年から2年と言われています。
- 複数人の人生を狂わせてしまった罪悪感に押しつぶされる
- 頼れる人を失った喪失感
- 辛い孤独感
- 金銭的な生活の苦痛
などです。うつ病以外にも不眠症や拒食症になるケースも少なくありません。最悪の場合、自殺もありえるでしょう。
コロナ離婚のストレスは今後も増加予想
夫が在宅勤務になっただけでここまでストレスが溜まり、離婚を考えてストレスがたまり、もう、多大なるストレスがのしかかってきます。
ですが残念なことにコロナがいつ収束するかわかりません。また、コロナが早期で収束したとしても倒産や人員削減する企業が増え、もし夫がクビにでもなったら、夫が家にいる時間が増えます。
感染者も拡大する現状を見る限り。コロナ離婚は今後、増加する見込みです。
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コロナで離婚するべき?
もう少し考えるべきです。
もちろん、コロナがきっかけで多大な不満とストレスを抱えていることは充分わかります。
離婚という選択であなたが救われるなら良いことです。
ですが、今回のコロナ騒動で夫の嫌なところが見えたとは言え、コロナを機に知ることができたとポジティブに考えてはいかがでしょうか。
ポジティブに考えて上でどうしても我慢ができないのであれば、思い切ってケンカしてみてください。
「ケンカするほど仲が良い」は本当です。
「ケンカするほど仲が良い」ということわざがありますが、本当です。心理学者の実験によると、長続きする夫婦の秘訣はケンカが重要なのだそうです。
長続きしない夫婦は、言いたいことを我慢してストレスを積み重ね、あるスイッチがきっかけで爆発して離婚してしまうことになります。
ちなみに、良いケンカと悪いケンカがあることをご存知ですか?
お互いが感情的になって普段言えない本音をぶちまけるケンカです。本音を言えたぶん、気持ちがスッキリします。何より、本音をぶつけていますので冷静になれば反省して今後について話し合うことができます。ケンカはするけれどお互いが尊敬しあっているような仲が望ましいですね。
良いケンカならバンバンしてください。お互いのことを認め合うことができる良い関係になるでしょう。
ケンカすること自体は決して悪いことではありません。ですが悪いケンカをしたらダメです。悪いケンカが続くと修復不可能になってしまいます。
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夫側にも言い分があります。
コロナ離婚の危機に直面している夫婦の夫側の意見をお聞きください。
- 掃除洗濯を手伝おうとしても妻のこだわりがあり、少し間違うと嫌な顔される
- 在宅勤務になったのは私のせいではない。コロナのせいだ。だから責めないで欲しい。
- 僕をウイルスのように扱わないで欲しい。僕を常に汚いような物を見るめで見てるから文句が垂れるんだ。
- 在宅勤務で給料とボーナスが減るので、家計を支えるために仕事に集中したい。家庭の問題なので妻にも理解を得て協力して欲しい。
- 家事をサボっているわけではない。これまで仕事で忙しかった分、子供と接する時間が増え家族サービスをしているだけ。
などさまざまな意見と反論があります。共通して言えることは、本当に夫婦共に離婚を決意している者以外は、夫は家庭や妻を大切にする意志はあるということです。
例えば、「僕をウイルスのように扱わないで欲しい」という意見は裏を返せば、「僕をちゃんと見て欲しい」という感情になります。他の意見も裏を返せば、「家庭を守るために仕方がない」や「家庭を大切にしたい」という愛情が見て取れます。ですが、不器用なんでしょうか。妻の目には「うざい」だけしか映らないんですね。夫は夫なりに考えを持っていることが多いことをお忘れなく。
コロナ離婚を防ぐために
コロナ離婚を防ぐ術をご紹介します。今の険悪な雰囲気やイライラ、これ以上ストレスを溜めないためにもチェックしてください!
- 一度本音でぶつかってケンカする
前項で詳しく書きましたが、一度思い切って本音でぶつかってケンカしてみてください。案外嘘みたいにスッキリします。 - 付き合った当初、新婚時を思い出す
付き合った当初や新婚時のことを思い出すことで、当時の気持ちが蘇ります。例えばその時の写真をみたりとか、結婚式の動画をみたりとか。夫婦生活が長いと、どうしても慣れてしまい初心を忘れてしまうものです。夫婦2人で写真を見ることも良いでしょう。なんとなくほっこりした気持ちになります。 - 母など年配の方から昔話を聞く
母や年配の方など、やはり年の功で様々な恋愛経験をしているものです。今のあなたの気持ちを正直に打ち明けて、母の昔話を聞いてみましょう。もしかしたら一度離婚の危機に陥っているかもしれません。そんなときどう乗り越えたのか聞いてみてください。参考になるアドバイスをしてくれると思います。 - コロナ期間中のルールをしっかり決める
コロナ期間中、在宅勤務は仕方のないことです。日本国民である以上、国の方針に従い協力すべきです。だからこそ、在宅勤務中のルールを再度決め直すのはいかがでしょうか。外出したら必ず手洗いうがいをするなど、不満に思っていることがあれば素直に打ち明け、お互いがストレスを抱えないためにルールを作ってください。 - 夫にはホテルで生活してもらう
強行手段ですね。夫にはホテルで生活してもらって、これまでと変わりない生活を送ることも一つの策です。以外にも離れて暮らすことでお互いの大切さを再確認することができる機会となり、これまでの険悪なムードが嘘みたいにラブラブになる事例もあります。お金はかかりますが物は試しでやってみてはいかがでしょう。
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コロナ離婚したいか冷静に考えてみてください
まずはお聞きします。コロナ離婚したいですか?一度冷静になって考えてみてください。
もちろん、離婚も一つの選択肢ですので否定しません。
このまま夫婦生活を続けることも選択肢の一つです。
ですが離婚すると夫や今の生活その全てがもう戻ってくることはありません。
そこだけは注意して真剣に悩んでみてください。
以上、コロナ離婚についてお話しさせていただきました。
自宅勤務だからこそ家族の時間が増え、それが逆に険悪な雰囲気になってしまうことがありますよね。コロナの状況だからこそ見えてきた一面もあります。
そんな一面も夫の人間性です。男性は精神年齢の成長が遅い生き物です。もう一人子供が増えたと思って、子育てする感覚でいるのも良いかもしれません。
せっかく出会えたふたりですから、離婚するともう、この関係には戻れません。
冷静になってゆっくり考えて見てください。
最後に参考までに離婚の法的な面を紹介して終わります。
法的にコロナが原因で離婚できるのか
結婚がお互いの同意があって成立するように離婚も基本的には同意があればどのような理由があろうと可能です。ですがもし、片方が離婚を拒むなど、離婚が成立しないことが起きた場合には、裁判で決着をつけることになります。
裁判では、民法に沿って判断されます。では、民法770条1項で定められている5つの離婚理由をご紹介します。
- 不貞な行為があったとき
- 悪意で遺棄されたとき
- 3年以上の生死が明らかでないとき
- 強度の精神病にかかり回復の見込みがないとき
- その他婚姻を継続することが厳しい重大な事由があるとき
今回の場合、5番目のその他重大な事由に該当するかどうか判断されます。結論から言うと、コロナだけの理由では離婚はなかなか認められないでしょう。
例えば、「夫が消毒してくれないから離婚したい」などです。
ですが、コロナ前からの積み重ねで今回のコロナで爆発して離婚を決意したみたいな理由でしたら可能性はあります。
この場合離婚できるのかどうか、その詳しいお話はお近くの弁護士までご相談さレルことをオススメします。
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