【失恋経験談】オタサーの姫に告白して辛く後悔した実体験を話す。

オタサーの姫に告白して失恋した経験を思い出す

僕は、証券会社の営業職に務める今年25歳のサラリーマンです。
毎日同じ時間に起きて、同じ時間に出社して、上司から小言を言われ、同じ時間に退社して、ご飯を食べて寝る…同じことの繰り返しの毎日に嫌気がさしてしまって、会社を辞めようかどうか迷っていたときの話です。

転職について母に相談するため、ゴールデンウィークに実家に帰省しました。実家に帰ると、兄夫婦が先に帰っていました。
兄は歳が7つもはなれていて、小さい頃はよくいじめられていましたが、就職してからは、これまでの気性が荒い性格とは真逆でとてもおとなしくなり、なんというか…大人になったような感じがしていました。

「兄も仕事で悩んでいたのかな…」そんなことを考えながら、母が用意してくれていたご飯を食べていると…「おじちゃん!」と声をかけてきたのは、兄夫婦の子供、つまり私にとって姪でした。
「おじちゃん、遊ぼう!」
「今、ご飯食べてるからその後でな。」

子供はストレスもなくて無邪気なもんだな…僕の裾を引っ張る姪を無視しながらご飯を食べていると、姪が突然こんなことを言い始めました。

「僕ね、早く大人になって警察官になるんだ!」
なんで子供は早く大人になりたいんだろう?大人の現実は、とても退屈で暗い毎日なのに…今、この子に現実を話したら落胆するに違いない…けれど、そんなことは、教育上よくないことは理解しているので言っていませんが…僕は聞き返しました。

「なんでそんなに早く大人になりたいの?」
そしたら姪はこんなことを言いました。
「だって、大人は誰かのためにお仕事できるから!」
「誰かのために仕事したいの?」
「うん!僕ね、警察官になって悪い人から、かなちゃんを守りたい!」

後から聞いた話だと、かなちゃんとはどうやら同じ幼稚園に通う女の子らしいです。
「僕ね、かなちゃんと結婚するんだ!」
まあ、幼稚園児の恋愛です。大人になったら忘れているかもしれないような恋愛です。

ですが、子供というのは不思議なもので、知識も常識も大人より劣るはずなのに、なぜか学ぶことも多いものなのです。「誰かのために仕事をする」こんな考え方したことありませんでした。いや、嘘です。一回だけ、「彼女のために仕事をしたい」と感じた経験はあります。これから僕が実際に体験した「オタサーの姫に告白して辛く後悔した失恋経験」を話す。

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経験上、大学デビューはだいたい失敗することが定番

大学時代、僕には同級生の彼女がいました。1年生のとき、同じサークルで出会い、付き合い始めたのですが、これがいわゆる”体目的”で付き合いました。この彼女との出会いが後悔した失恋経験の始まりです。

僕は中学、高校と男子校で、女性とは無縁の生活を送っていました。
「女性=都市伝説」だと考えていて、雑誌の巻頭カラーのグラビアや携帯から見るエロ動画の中だけでしか女性と触れ合うことがなく、「大学にはいったら絶対に童貞を卒業してやる!」と強く決心していました。

うちの家はそこまでお金があるわけではないので、親の希望では実家から通える距離の大学を勧められていましたが、僕は「バイトして家賃払うから遠くの大学に行きたい!」とお願いました。
なぜなら、実家から通うなんて…もし彼女ができたとき、お家デートできないじゃないか!!
本心は隠して、「どうしても行きたい大学が遠くにしかないんだ。」と誤魔化しながら親を説得し、その熱意あってか、了承も得て、実家から遠く離れた大学に通うことができました。
「念願の男女共学と一人暮らし!これで条件は揃った!」
僕はとても気持ちが舞い上がっていました。大学登校日初日、僕は最初が肝心だと分かっていました。まずはサークル選び。ここで選択をミスしてしまったら、4年間、根暗な生活を送ってしまう。
雑誌で見た、モテる男の洋服と髪型で大学デビューを飾って、男女でワイワイするようなサークルの先輩から勧誘を受けること…これが最初の試練でした。

「ちょっと君、新一年生?」
来た来た!!サークルの勧誘だ!
「なんですか?」
「漫画研究会なんだけど興味ない?」
漫研(※漫画研究会の略語)??おそらく一番、男女でワイワイガヤガヤ系サークルからかけ離れているサークルです。というか、なぜ、漫研の先輩が僕に??だって、今の僕はイケイケの大学生の雰囲気を醸し出しているはずなのに。。。

そうです。いくら大学デビューしようとも、中身は女性経験のない、童貞男…僕のこの気質は、隠しきれていませんでした。
「いや、結構です。」僕はチラシだけもらって、丁重にお断りしました。

オタサーの姫に一目惚れ!天使的超絶かわいい彼女!!

僕は結局、テニスサークルと漫研サークルの勧誘を受け、とりあえずテニスサークルの新入生歓迎コンパに参加することにしました。
なぜなら、チラシを配っていた女性の先輩がめちゃくちゃかわいかったからです。
当日に失敗しないように、コンパでの注意点をネットで調べ、頭の中でイメージトレーニングをしました。

そして迎えた当日、僕は落胆しました。
「ノリがついていけない…」
やっぱり僕はあくまでも大学デビュー。中身は女性経験がない童貞男。コンパは、男も女もテンション高めで、パーリーピーポーのように、騒いでいて、僕は隅で一人で場違いを噛みしめるように暗く、苦痛でしかない時間を過ごしました。

やっぱり僕には男女でワイワイガヤガヤ系のサークルは向いてないのかな…そこでふと目に入ったのが、漫研のチラシでした。正直、漫画は好きでした。中、高時代は寝る前によく、自分が漫画の主人公になったかのような妄想をして楽しんでたりもしました。

「ちょっと、行ってみようかな…」僕は、漫研に見学に行くことにしました。
見学当日、テニスサークルとは打って変わって雰囲気が違い、個室に男性が4人、うち新一年生は僕を含めて2人で、誰も話さず、黙々と漫画を読んでいるだけでした。
個室の中央には季節外れのコタツがあって、掃除していない感満載で、僕は、とりあえず、本棚にあった漫画を読んでいました。
ときどき、一言二言の会話はあるけれども、その会話も続かず、ただ、ひたすら読んでいました。

そんなときです。コンコンというドアをノックする音が聞こえました。
「漫画研究会さんはここで合ってますか~?」

僕はまさかと思いました。女性です。その声の主は女性だったのです。そこにいた野郎5人(僕含む)は一斉にドアの方を見ました。
目を見開いて驚愕している者や、明らかに落ち着きがない者もいました。

ドアがゆっくりと開いて、そこに立ていたのは…天使でした。
それも、黒髪が似合う色白で、黒い瞳、まるでアイドルを連想させるかのような小動物系のかわいらしい女の子…純白の天使のような彼女に僕は、一目惚れしました。初めての一目惚れ経験です。

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オタサーの姫とはじめて交わした約束

僕は、漫研への入部を申し込みました。もちろん、もう一人の新一年生も入部しました。口には出していないけど、おそらく、こいつもあの子がいるから入部したんだろうな…勝手に恋のライバル心を抱きながら、僕は毎日、講義が終わると部室へ行き、漫画を読みながら彼女がやってくるのを待ち構えていました。

後から聞いた話では、女性部員は珍しく、4年生の先輩ですら、はじめての経験だと言っていたので、僕はとても運が良い世代だと感じました。
漫研に入部して3日後、待ちに待った日がやってきました。彼女が部室へやってきたのです。
彼女は、戸惑いながら、部室の隅に座り、近くにあった漫画を手に取り読み始めました。このとき、男性は先輩2人と僕1人の計3人いたのですが、なぜか、誰も話し出そうとする人はいませんでした。
いつもなら会話は少ないにしても一言二言は発言するのですが、彼女が来た途端、皆、黙ってしまい、暗い沈黙が続いてしまいます。彼女はその沈黙を破るかのように、質問してきました。
「あの、経済学基礎の講義にいましたか?」
ん??それは僕に聞いているのか?経済学基礎の講義は1年生の必修科目で、この場に1年生は僕だけだったので、冷静に考えれば僕への質問は明らかでした。
ですが、このときの僕はテンパっていました。
「そ、そ、それって、ぼ、僕に聞いてますか?」
僕は彼女に聞き返しました。おそらく、男性先輩方2人はいかにも漫画を読んでいる風な感じを演じていましたが、絶対に僕と彼女の会話に耳を傾けていいるだろうと確信していました。
そんなことを考えていると、彼女は答えました。
「そうです。」
やっぱり僕に声をかけてくれたんだ。僕は嬉しさのあまり叫びたい気持ちでいっぱいでしたが、そこは抑えて、彼女には嫌われたくない一心で、なるべくクールなトーンでこう答えました。
「経済学の講義?ああ、いたよ。まあ、簡単すぎて面白くもなんともなかったけどね。」
普通に考えれば、講義にいたかいないかのYES/NOで答えるべき質問なのに、僕はカッコつけるあまり、”勉強できますよアピール”をしてしまいました。
通常なら「なんなのこの人」と引かれてしまうところ。
ですが、彼女は変わっていました。
「えっ?そうなんですか?私、あの講義、とても難しくて、全然わからなかったです…」
これはまさかの好印象!僕はこのチャンスを逃さないように、向上する気持ちを抑えながら答えました。
「それなら、今度の経済学基礎の講義のとき、教えようか?」
そのとき、先輩方2人が僕をにらんでいたのを覚えています。ですが、そんなの関係ありません。彼女は一度、下を向いて考えるそぶりを見せて、再び僕の目をまっすぐ見て答えました。「ありがとうございます。約束ですよ!」
オタサーの姫と初めて交わした約束です。

ヤキモチ×嫉妬の経験。「男の涙と女の優しさ」

僕は重大なことに気づきました。経済学なんて知らない…そもそも、、勉強のそれ自体が苦手でした。

僕は、彼女に経済学を教えるという約束を果たすため、本屋に行って経済学の基礎本を買い、猛勉強しました。家に帰ったら勉強し、朝起きても勉強し、部室に行かず、そのまま家で勉強していました。1週間後、僕は待ちに待った『経済学基礎』の講義がやってきました。僕は彼女がいるかどうか探しながら、でも、周りには誰かを探しているかのような素振りを見せないように、僕は教室の後ろの方に座って、彼女がどこにいるかを探しました。
普段は教室の前の方に座るのですが、後ろの方が全体が見やすくなるからです。

そして、彼女は教室にやってきました。
「あ、来た!」
僕は彼女から声をかけられる事を想定して準備態勢に入りました。
ですが彼女は講義が始まる前は僕に話しかけに来ませんでした。
「まあ、講義前は話しかけづらいよな。講義が終わってからか。」
僕は講義の内容は全く耳に入ってきませんでした。というか、1週間の猛勉強のおかげで、本当に講義内容がめちゃくちゃ簡単に聞こえたんです。

講義が終わり、僕は再び彼女に声をかけられるため、ずっと席に座り、待ち続けました。ですが、彼女は結局、僕に話しかける前に教室を出てしまいました。
「この1週間勉強したのは何のためだったんだろう…そもそも、彼女は約束を覚えているのか…」
僕のテンションはガタ落ちでした。なんなんだろう、この気持ちは…彼女にとっては何気ない一言でも、僕にとっては、天地がひっくり返るようなそんな言葉だったのに…僕は、久しぶりに、あの部室に行こうと思いました。

僕は、ドシドシと一歩一歩が重たく感じるような足取りで部室に向かいました。やっとの思いで部室のドアノブに手をかけました。
「あれ、ドアノブってこんなに重かったっけ?」
僕はそのベンチプレス級の重りがついているであろうドアノブを時間をかけて回し、ドアをやっとの思いで開けました。

僕は自分の目を疑いました。部室には彼女が座っていました。彼女は部室の隅に座り、野郎共4人と楽しそうに会話をしていました。

「なぜなんだ?」僕はなぜか急に怒りがこみ上げてきました
いろいろな疑問が一瞬で頭の中で連想されます。
「なぜ、彼女は、普段しゃべらない野郎共と楽しそうに会話しているんだ?」「なぜ、彼女は僕との約束を破ったのに、彼らと楽しそうに会話しているんだ?」「僕はあんなに一生懸命頑張って勉強したのに、彼女は楽しそうなんだ?」

僕は、泣いていました。自分でもわからないけれど、なぜか泣いていました。彼女と野郎共4人は僕の方を一斉に見ました。おそらくめちゃくちゃ驚いたでしょう。なんせ、ドアの前に涙を流している男が仁王立ちしているのですから。
僕は、数秒かたまり、ハッと我に返り、すぐにドアを閉め、ドアの前で立ずさんでいました。もう、このドアノブを開けることはできない…このドアノブは、ベンチプレスどころか、固く封印されてしまった。
僕は悲しさと苦しさで胸が痛くなり、下を向いてしばらくその場から動くことができませんでした。そんなときです。ドアノブがゆっくりと回り始めました。
「あれ?このドアノブは封印されたはずじゃ…」ギギっというドアノブをひねる音がして、ゆっくりとドアが開きました。すると、そこには、綺麗な女の子の足が見えました。

僕はすぐに顔をあげて確認すると、やっぱりです。彼女がそこには立っていました。
彼女はそっとドアを閉め、僕の目を見てやさしく声をかけてくれます。

「ねえ、どうしたの?」

何も知らないくせに。。。僕があなたのために1週間どれだけ頑張ったのか知らないくせに。心の中でそう想っていても僕は本心を口に出すことはなく…
「いや、なんでもない。大丈夫。」とつぶやきました。
彼女はすかさず言葉を返してきました。

「けど、泣いてる…」
「いや、なんでもないって。今日はもう帰るから。」

僕は彼女に背を向け、ゆっくりと歩き始めました。泣いているところを彼女に見られた。絶対、気持ち悪いって思っているに違いない。絶対に嫌われた。もう、彼女とは会えない。そう考えると僕はまた、涙がこみ上げてきました。
5歩ほど歩いたときでしょうか。
彼女は僕の腕をつかんできました。
初めて異性の肌に触れました。
その手はとても暖かくて優しくて…僕は立ち止まりました。
すると、彼女は僕に向かってこう言ったのです。

「なんで帰るの?」
なんで?なんでって、お前が…
「今日はちょっとこれから用事が…」

僕はこれ以上、彼女にみっともない姿を見られることは嫌でした。
僕はまた、歩き出そうとしました。
すると、彼女はこう言ったのです。

「今日、約束の日だよ?」

僕は声に出して泣きました。
涙が止まりませんでした。
彼女は、僕の前に移動し、手を握りました。
彼女は続けて言います。

「ねえ、なんで泣いてるの?」

僕は涙声になりながら、答えました。
「何でもない。」僕はこの後、彼女に経済学を教えました。オタサーの姫と初めて2人だけの時間を過ごした、淡い経験です。

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漫研でキャンプ合宿?一夏の経験からリア充昇格!??

あの後、僕と彼女は毎日顔をあわせるようになりました。これも後から聞いた話ですが、彼女はあのとき、僕が泣いていた理由はわかっていたみたいです。これも考えたらわかる話なのですが、彼女と被っていた講義は”経済学基礎”だけではなかったので、他の講義中に僕が経済学を勉強している姿を見ていたそうです。
だから、あのとき、泣いていたのは、私が経済学基礎の講義中に話しかけなかったからだと感づいたみたいでした。超能力者かよ。。(笑)

僕と彼女はほぼ毎日、一緒に昼ご飯を食べ、ほぼ毎日、一緒に帰りました。漫研の部室では、彼女はマドンナ的存在(オタサーの姫)なので、他の男と話している姿はちょとムカつきましたが、姫とは別に付き合っているわけでもなく、単純にまだ仲の良い友達だったため、そこは仕方がないと思うようになっていました。

けれど、漫研の男子メンバーとは仲が悪かったわけではありません。僕はもともと漫画が好きだったため、趣味が合ったのです。
これも、後から聞いた話なのですが、僕が1週間、経済学を勉強するため、部室に行かなかった間、姫は毎日のように部室に来ていたそうです。
そのとき、姫の持ち前の明るさで、部内も明るくなり、他の男子メンバーとも仲良くなっていたようです。僕は、根暗なイメージの漫研に所属していましたが、明るく充実した毎日を過ごしていました

そんなときです。いつも通り、講義が終わって部室に行き、マンガを読みながら皆と楽しく会話していると姫が突然、こんなことを言い始めました。

「合宿ってないんですか?」

まあ、普通に考えれば、漫研は漫画を読むから漫研と言うのであって、合宿先に行っても漫画を読むだけなら特に意味はないでしょう。先輩の1人が答えます。
「合宿?このサークルで合宿はしたことないよ。」だろうなと思いました。
ですが、妄想癖のある僕は一瞬で考えました。もし、合宿に行けば、姫の寝間着姿や、入浴シーン、もしかしたらあんなことやこんなことができるのでは??
僕はくい気味に言いました。
「先輩!合宿行きましょう!」
こうして、漫研はおそらく設立以来初であろう夏のキャンプ合宿に行くことになりました。

持つべきものはやっぱ、有能な先輩!ありがとうございます!!

夏休み、僕たち漫研のメンバーはキャンプ合宿のため山に来ていました。
たくさんのコテージがあり、他の大学生の集団もちらほら見かけました。もちろん、事前のイメージトレーニングは完了しています。
BBQで火を起こすところや、力仕事などで、彼女に男らしさをアピールすることが目標でした。僕は漫研メンバーと協力しながら火をおこしたり、バーベキューのための野菜を切ったり…楽しかったです。まさに、熱い青春を経験しているようでした。

そして、夜になりました。僕たちはコテージの1階で男5人と姫1人の計6人でお酒を飲んでいました。姫はお酒が弱く、すぐに顔が赤くなり、ふらふらしていました。
その姿はとてもかわいらしくて、とても…興奮しました
まあ、他の男子メンバーも僕と同じ気持ちだったでしょう。僕は下半身の興奮を抑えながら会話を楽しんでいると、姫が「トイレに行ってくる」と行って、ひとりでトイレに向かいました。

ふらふらしていたから大丈夫かな?僕らはそう思ったのですが、なんせ、漫研の男子メンバー全員は女性になれていませんので、誰1人として「連れて行こうか?」と声をかける者はおらず、姫1人でトイレに行かせてしまいました。
僕は姫が心配でした。このコテージのタイプは室内にトイレはなく、外にしかないタイプのものだったからです。夜中に女の子1人で夜道を歩かせていいものなのか?
おそらく、僕だけではなく、皆、心配だったでしょう。男子メンバーだけになったコテージの空間は一瞬、沈黙が走りました。そして先輩の1人が口を開きました。

「実は俺、この前彼女に告白したんだ」僕は驚きました。
おそらく、漫研の男子メンバー全員が姫のことを意識していたことは予想していましたが、まさか、告白しているヤツもいたなんて…僕は急に鼓動が早くなったような気がしました。先輩は続けてしゃべります。
「けど、振られちまった。」僕はホッとしました。
正直、「良かった」の一言でした。
ですが、先輩の話はこれで終わりませんでした。

「振られた理由がさ、他に好きな人がいるんだとよ。」えっ??他に好きな人?嘘だろ?つかの間の幸せとはこのことでしょうか。僕は再び、落胆と同時に心臓の鼓動が早くなるのが分かりました。先輩は続けて話します。
「誰だと思う?その好きな男って?ねえ、誰だと思う?」僕は息を飲みます。
とても時間が経つのが長く感じました。気になります。この後の先輩の言葉が気になります。僕は先輩に耳を傾けました。そして、先輩は僕の方に指をさして言いました。

「お前だって。」

僕は驚愕で頭が真っ白になりました。僕は、心臓の音が頭に響き渡っていることが分かりました。このとき僕は挙動不審だったのかもしれません。僕は答えました。
「ぼ、ぼ、ぼくですか?」先輩は答えました。
「そう、お前。」僕は少し理解が追い付いてきました。

姫が僕のことを好き?本当に?何かのドッキリ?僕は、いろいろ考えた挙句、頭の中である結論を導き出しました。

「行かなきゃ」

僕は、気づいたら立ち上がっていました。僕は先輩に一言、「すみません。そして、ありがとうございます!!」と謝罪とお礼を言い、コテージを飛び出しました。僕はトイレまで猛ダッシュで走りました。

トイレにつくと姫はいませんでした。僕は探しました。姫がコテージを出てから15分以上が立っていたので、もしかしたら、何かあったのかもしれません。
なぜ、一緒について行ってあげなかったのか。なぜ、「外は暗くて危ないから付いて行こうか?」の一言が言えなかったのか。
いや、けれど、あの場面で姫に付き添っていたら、先輩から真実を聞くことはなかっただろう。けれど、、、いろいろな思考が頭をよぎります。
自分への後悔、混乱、苛立ち、そして、決意。僕は無我夢中で姫を探しました。
トイレの周辺、個室の中まで全て。ですが、姫はいませんでした。

僕はふと後ろに目をやりました。すると、ブランコが一つ、揺れているのが見えました。僕はすぐにブランコまで走り出しました。ブランコに近づくにつれて、人が漕いでいる姿があらわになってきました。そうです。姫です。姫は1人でブランコに座っていました。僕は姫の前に近づき、激しく切らした息を必死に落ち着かせながら、言いました。

「皆、心配してたぞ。何してたんだ?」
姫は答えました。
「ちょっと酔っちゃったから、外の風をあたってたの」
僕は高いトーンで叫ぶように答えました。
「危ないだろ!」
姫は驚いているようでした。僕は続けて言います。
「女の子が一人で夜中にこんなところいちゃ、危ないだろ。心配したんだぞ」
姫は下を向きながら答えました。
「ごめん」
「いや、いいよ。とりあえず、無事でよかった」
「ごめんね。怒ってる?」
「いや、怒ってない。心配してただけ。」
「そう。」
一瞬、沈黙が走りました。

「なあ、ちょっと話さないか」
姫は一瞬、悩んだ素振りを見せて答えました。
「いいよ。」
僕は頭の中を整理しながら話始めました。
「なあ、最初に会った日のこと覚えてる?」
「もちろん、覚えてるよ。」
「漫研ってなんか根暗なオタサーのイメージあるけど、君みたいな女性が突然やってきて、僕は正直、めっちゃ驚いたんだ。」
「そうなの?」
「うん。」
「じゃあ、あのときのこと覚えてる?」
「あのときって?」
「あなたが突然泣きながら部室に入ってきたときのこと」
「ちょっ…!その話は勘弁してくれ!」
「男の人の涙、初めてみたの」
「そうなのか?」
「うん。そう。だから私もあのとき、びっくりしちゃった。」
「僕もあのとき、びっくりしたよ。」
「えっ?なんで?」
「いや、だって、君があまりにも他の男子メンバーと仲良く話してたから」
「えっ?どういうこと?」
「あ…まあ、どういうことかと言うと…まあ、なんでもいいじゃん」
「そこまで言ったなら聞かせてよ。気になる。」
「いや、まあ、いいじゃん別に」
「言って。」
「…ヤキモチ。」
「えっ?」
「僕は君が先輩たちと話している姿を見てヤキモチを妬いたんだ。」
「えっ?ど、どういうこと?」
「どういうことかっていうと、あれだよ。」
「あれって?」
「あれだって!」
「あれってなに?」
「だからあれだって!」
「。。。」
「…ねえ、私、ちゃんと聞いてるよ?」
「…うん。ありがとう。」
「だから、ちゃんと聞かせて。」
「わかった。」
「なあ、美香。僕は、僕は、君のことが、、」
「。。。うん。」
「君のことが好きです!初めて会ったあの日から、ずっと好きでした。だ、だ、だから…」「頑張って…」
「ぼ、ぼ、僕と付き合ってください!
「…うん。よろしくお願いします。」

上を見上げると、都会では見ることができない満点の星空で、静かな空間に虫の鳴き声が響き渡っていて、、、、この瞬間、僕と美香はカップルになりました。オタサーの姫とオタクカップルの誕生です。

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童貞卒業のチャンスは唐突に訪れる

キャンプも終わり、家に帰った僕は、落ち着きがありませんでした。そりゃそうです。なんせ、人生で初めて彼女ができたのですから。
カップルという響き…これだけでもう、僕は絶頂を迎えることができるぐらいでした。ここまでの話はとても純粋でピュアな恋愛体験ですが、ここからは僕の失敗経験です。
振り返ればまず、すでにこの時点で失敗していたのかもしれません。なぜなら、僕の頭の中は「セックスがしたい」で埋め尽くされていたからです。
健全な男子と言えばそうですが、僕はとりあえず美香とセックスがしたかったのです。美香というのは、僕の彼女の名前です。僕は彼女のことを名前で「美香」と呼んでいました。
ただ、このときを振り返ると正直、”本当に純粋に好きで告白”したのか、”単にセックスがしたくて告白”したのかわかりません。ただ、僕は、キャンプの後も美香と変わらず毎日のように会って、変わらぬ日常を過ごしていました。
いや、日常は変わっていたのかもしてません。今までは友達として過ごしていたのが、今では恋人として毎日を過ごしていました。僕は、これまで以上に充実した毎日を送っていました。

僕はずっとチャンスが来るのを待っていました。

そして、待ちに待った日がやってきたのです。告白してから1か月半後、その日は突然訪れます。学生にとって一番嫌な時期…テスト期間です。この日、僕は、いつもと同じように講義が終わって部室で漫画を読んでました。
この時期になると、どこから聞いたのか、または感づいたのか、他の男子メンバーは僕と美香が付き合っていることを知っているようでした。いつも通り、他愛もない話をしていると、彼女が部室にやってきました。
美香はいつものポジションに座り、いつも通り、山積みされた漫画に手を伸ばすのかと思いきや…バックから教科書を取り出し、勉強し始めました。
「なに勉強してるの?」僕は美香に問います。
美香は答えます。「英語。」美香は真面目な体質でした。
僕はというと、勉強はあまりしないタイプでした。
前に経済学を勉強したのは美香のためで、自分のために勉強することは苦手でした。ですが、僕はこれはチャンスだと考えました。
「一緒に勉強する?」
「うん。ありがとう。」
大学1年生はほとんどの講義が皆、同じだったため、被っているテストも多かったのです。僕は美香に言いました。
「うちで勉強する?」美香は一瞬考え答えました。
「する。」
こうして僕の部屋で、恋人と二人っきりで勉強することになりました。

初体験。彼女と部屋で二人っきり。。これはもう、行くしかない!!

美香は僕の部屋に着くなり、教科書をテーブルの上に広げ勉強し始めました。僕はというと、もちろんながら、セックスのことで頭がいっぱいでした。
ですが、僕は童貞。セックスに持ち込む技術もなければ、どうやってその行為をすればよいのかもわかりません。
知識といえば、動画または本で知り得た情報のみでした。僕はとりあえず、同じようにテーブルに教科書を広げて勉強するフリをしていました。3時間ほど時間が経ったときでしょうか。美香が突然、つぶやきました。
「あ~疲れた。ちょっと休憩しない?」
「する!」
僕は即答でした。二人はテーブルから離れ、シングルベッドに二人で座り、世間話を始めました。
このとき、僕たちは何を話したのか全く覚えていません。おそらく、「この科目、難しいよね~」とか、「これってテストにでるの?」とかそんな感じだったと思います。

僕はこのままでは拉致があかないと思い、話題を変えました。
「美香って今まで僕以外に付き合った人はいるの?」
美香は答えます。
「いるよ。高校のとき一人だけ」
正直、僕はショックでした。ですが、男性の性か、その元彼のことが気になります。というより、、、元彼とセックスをしたのかどうか、めちゃくちゃ気になってしまいました。
「その元彼はどんな人?」
「え~っと、優しい人だったかな。」
優しい人か…僕は知りたいのはそこではありません。その元彼とセックスはしたのかどうかです。僕は意を決意して美香に聞きました。
「あの、こんなこと聞いて嫌かもしれないけど…あの、その元彼とはその、どこまでだったの?」
「どこまでってどういうこと?」
「えっと、だからその、性行為はしたのかどうか気になって…」
美香は下を向いて考え込みました。5秒ほどの時間が流れて、美香は重い口を開きました。

「ごめん」

僕はまた泣きそうでした。それと同時に怒りがこみ上げてきました。頭では分かっています。元彼なのだから、そういう関係になっていてもおかしくはないし、そのときの彼氏は元彼なのだから、美香を奪う権利は元彼にあることも分かっていました。
ですが、どうしても怒りがこみあげてきてどうしようもなくなりました。なんというか、自分だけの美香を他の男に寝取られたような、そんな感覚です。僕は言いました。
「なんで、そんなことしちゃったんだよ。はじめては僕が良かった」
「ごめん」
美香は再び謝りました。僕はその怒りから美彼女をベッドの上に押し倒しました。美香は驚いた表情をしていました。
「えっ?何するの?やめて。」
「なんでやめる必要があるの?だって、元彼とはこういうことをしたんだろ?僕とはまだキスもしてない。なんでか、とても嫌なんだよ。」
僕は無理やりキスをしました。これが僕の初キスです。美香は嫌がっていました。無理やり押さえつける僕の手を振りほどこうと必死でした。僕はそれでも無理やりにキスをしつづけました。
ある程度、キスを連打した後、ふと、美香の顔を見ると、泣いていました。僕は我に返り、そっと手を放して、優しく手を握りました。
「ごめん。無理やりしてしまって。」
美香は泣きながら首を横に振りました。僕はなんて愚か者なんでしょう。嫌がっている恋人に、無理やりこんなことをしてしまって…僕は、ベッドに横たわる美香にそっと優しく抱きつきました。
「ごめん、こんなことするつもりじゃなかった。けど、元彼の話を聞いて、いてもたってもいられなくたって…」
「ううん。違うの。」
「何がちがうの?」
「私、あなたとはちゃんとこういうことはしたいの」
美香のその言葉は何か訳ありでした。僕は優しく声をかけました。
「昔、なにかあったの?」
美香は、昔のことをひとつひとつ思い出しながら話してくれました。

要約すると、元彼のことは好きだったけれど、元彼は”体目的”で付き合っていて、会う度、セックスをするだけで、デートも何もしたことがないという内容でした。僕は、自分に重ねていました。僕も正直、”体目的”で付き合った節はあるからです。
僕は彼女から離れ、考えました。男は単にセックスがしたいがために、告白して、体だけ奪った後にサヨナラする人もいる。男は単にセックスしたいがために、いかにも好意があるかのように見せて、女性に近づくヤツもいる。
でも、女性の立場になって考えると、好きな男性を信じて、自分のすべてを捧げてるわけだから、そんな自分を捧げた相手が”体目的”だったなんて知ってしまったら、とても辛いだろう。
通常なら男が”体目的”で近づいてきたとしても、その真実は女性は知らないままのことが多いはず…だが、彼女の場合は、ひょんなことからその真実を知ってしまって深く傷ついたんだ。
僕は、自分が少しでも”体目的”の考えがあったことがとても嫌になりました。
僕もそこらのゲスな男と一緒じゃないか。
僕はそんな人間の道徳心を捨てていいのか。否。僕にはそれはできない。僕は、性欲がある男性の前に、ひとりの理性のある男なのだから。僕は深く反省しました。
そして、僕は彼女に言いました。
「ごめん。僕は待つよ。僕は”体目的”で付き合ってるわけではないよ。美香とセックスがしたくないと言えば嘘になる。そりゃ、もちろん美香とはそういうことをしたい。けれど、僕は、美香がいいって言うまで待つよ。」
彼女はベッドの上で泣きながら「ありがとう。」と言いました。
「さあ、美香、勉強の続きするか?」
僕がこう言うと、彼女はこう答えました。
「勉強の前に、もう一回、キスして。」
僕は、彼女の唇に優しくキスをしました。
結局、彼女はテスト期間中のほとんどを僕の部屋で過ごし、美香が僕の部屋に来始めてから3日目の夜、僕は童貞を卒業しました。

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はじめての大喧嘩。そして失恋経験。

それからというもの、”体目的”という感情は一切なくなり、僕は純粋に美香と付き合いました。
いろんなところに行きました。
遊園地や水族館、映画館など、もちろん、一緒に漫画も読みました。
本当に数えきれないぐらいの思い出をつくって、僕は幸せでした。そんなこんなで月日が流れて、気づけば、付き合って3年が経過していました。僕はもう、恋人がいる日常が当たり前で、美香も僕がいる日々が日常のように感じていたでしょう。
僕はいつしか美香との将来を考えるようになっていました。彼女と結婚して、家庭を持てたらきっと、今以上に幸せなんだろうな…僕らはもう大学4年生になっていました。

4年生と言えば、大学生のメインイベントともいえるべきイベント、就職活動の年です。僕は単位もほとんど取り終わり、あとはゼミを残すだけとなっていました。彼女も同じく、あとはゼミのみで卒業でした。
僕は将来、こんなところで働きたい!みたいな夢はありません。大企業に行きたいという、大まかな将来像しか考えていませんでした。
ただ、美香との将来、結婚するなら、彼女の意見も聞いて会社を選ばなければならない。僕は彼女を部屋に呼び、真剣に話をしました。
「なあ、そろそろ就活だけど…どこにエントリーしようか迷ってるんだけど、どう思う?」
「う~ん。それはあなたの好きなようにすればいいんじゃないかな?」
「例えば、全国転勤がある仕事は嫌だとか、そういうのはないの?」
「ないかな。というより、あなたの事なんだからあなたが決めないと。」
「いや、そういうことじゃなくて、例えば、転勤があったら遠距離になるかもしれないだろ?美香は嫌じゃないのか?」
「嫌だけど、そこは私がつべこべ言えることじゃないし…」
「いや、そういうことじゃなくて、そのつべこべ言ってほしいというか、なんというか…」
「自分のことは自分で決めなよ。」
「いや、そういうことじゃないんだってば!」

僕はイライラしていました。なんというか、これが男心なのか分かりませんが、僕は彼女との将来を考えていたから、彼女の意見も聞きたいと考えていたのに、彼女の”私は私、あなたはあなた”みたいな、付き合ってはいるけどあくまでも他人ですよスタイルが気に食わなかったのか…僕はこの日、美香と大喧嘩しました。ここまでの喧嘩は付き合って初めてでした。
僕は、本当に彼女が僕のことを好きでいてくれているのか不安になりました。

運命は残酷だけれど、本当にこれは、、、

それからというもの、僕と彼女は大学で顔を合わせても、しゃべらなくなり、部室に行って対面しても、どちらかが先に帰ったりして、次第にすれ違っていくのがわかりました。
漫研の仲間からは「お前ら、いったいどうしたんだ?」って心配されたりもしましたが、「何にもない」で通していました。
僕は正直、美香と仲直りがしたかったです。
確かにあの日はついカッとなって大喧嘩してしまいましたが、時間がたって冷静に考えると、やっぱり、僕は美香のことが好きでした。
もう、彼女がいない日々を考えること自体が無理でした。
仲直りがしたい…そう考えていた矢先でした。僕のスマホに一通のLINEが届きました。美香からでした。僕はすぐにLINEを開いてメッセージに目を通しました。

「別れよう」

僕は何が起こったのかわかりませんんでした。なんで急に?僕はすぐに返信しました。
「なんで急に?理由は?」
すると、すぐに返信が来ました。
「他に好きな人ができたの。ごめんねさい。」
僕は気が狂いそうでした。いつから?なんで?つい2週間前までは、喧嘩する前までは、あんなに仲良くしていたのに。なんで?喧嘩の内容も第三者が聞けば大した内容ではありません。単なる痴話喧嘩に思えるような内容です。
僕は彼女に電話をかけました。おそらく、100回は電話したかもしれません。
ですが、彼女は一切、電話にでることはありませんでした。僕はすぐに彼女の部屋に行きました。合鍵を持っていたので部屋には入れました。
ですが、彼女は、部屋にはいませんでした。僕は必死で彼女を探しました。もしかしたら、もうその好きな男のところにいるのかもしれない。
そう考えると、僕はまた、嫉妬で狂いそうになり、それでも微かな希望にかけて、大学の校内や、よく一緒に行った定食屋さん、ショッピングセンターなど、美香が行きそうなところは全て探し回りました。
けれど、結局、彼女は見つかりませんでした。
そして、いつの間にか、LINEもブロックされていて、SNSも全て無視され、電話も着信拒否されていました。僕は漫研の友達にお願いして彼女に連絡をしてもらいましたが、全く応答しませんでした。
僕は、共通の友人に聞きまくったのですが、誰も彼女の行方を知る者はいませんでした。
おそらく、新しい男の家にいるかもしれない。けれど、そんな様子はなかったのに。ほとんどの時間を一緒に過ごした僕らにとって、美香がそんな浮気をする暇もなかったと思うし、何より、そんな女性ではないことを僕が一番知っていました。

なら、どうして?僕らが会わなかった時期は大喧嘩してからの2,3週間程度だったはず…まさか、その間に新しい男と??僕はどうしようもありませんでした。
それから僕は1週間、僕は美香の部屋で、彼女が返ってくるのをずっと待っていました。ずっと待っていました。ですが、彼女は帰ってきませんでした。代わりに、電話のコール音が鳴りました。漫研の友人からです。それは、僕の気が完全におかしくなる内容でした。

「落ち着いて聞けよ。お前の彼女、死んだって…」

楽しい思い出も全て”辛い”に変わる”失恋”

僕は母が作ってくれたご飯を食べながら、美香のことを思い出していました。せっかく忘れかけていたのに。姪があんなこと言うから、思い出してしまいました。

美香は僕と大喧嘩した日、公園で一人で泣いていたところ、声をかけてきた男に優しい言葉をかけられて、浮気をしていました。3年付き合ってたった一回の浮気。その浮気で美香は妊娠していました。たった一回の浮気で妊娠です。
美香は、自分の犯したあやまちを悔やみ、自ら命を絶ったのです。もちろん、美香の浮気は許されることではありませんし、どんなに大喧嘩していても、決してしてはいけないことを彼女はしてしまいました。その一回のあやまちで、彼女は””を選ぶことになったのです。

ですが、僕は思います。死んでいては文句も言えない。死んでしまったら、「なんで浮気なんてしたんだ!」って怒鳴ることもできません。
美香のワガママに愛想をつかすこともできませんし、喧嘩することもできません。それに、彼女の優しい笑顔やしぐさ、その全てに触れ合うこともできません。
死ぬということは、もう、いないということなんです。怒りや嫉妬、楽しみや幸せ、その全ての感情をもう、共有できないということです。
今まで、2人だったんです。それがもう、孤独なんです。美香は死ぬ前に、僕が知らない友人に真実を明かして相談していました。
美香はその友人の家に泊まっていたみたいです。
美香は、その友人にも黙って、電車に飛込み、自殺していました。僕は、美香が死んでから、精神状態がおかしくなり、うつ病にかかりました。僕は一時期、事実をどうしても受け入れることができなかったためか、美香と同棲しているような幻覚に取り憑かれていました。
僕はうつ病から回復し、ギリギリ、内定ももらうことができ、社会人になって働き始めました。ですが、毎日が同じことの繰り返しで、仕事を辞めようか迷っています。というより、なぜ仕事をしているのかわからなくなってきました。

「誰かのために仕事をする」姪が言ってたこの言葉ってつまり、「誰かを守る」ってことなんだと思います。僕は、美香を守ることができなかった。本当に悔しくて、悔しくて後悔しきれません。僕のこの経験は、後悔しかありません。
僕は今でもときどき、美香の夢を見ます。付き合った3年間の綺麗な思い出が、夢の中に出てきます。本当に、走馬灯のように、彼女の全てが鮮明に出てきて、まるで目の前にいるかのように、彼女は優しく僕の手を握ります。

この経験から僕は、当たり前の日常の大切さを知った

なんのために働くのか。社会人になったら多くの場合、会社に勤めてお給料をもらいます。8時間働いているなら、一日の三分の一は仕事に費やしていて、6時間は睡眠だとしても、人生のほとんどを仕事に費やしていることになります。

なぜ、そこまでして働かなければならないのか、僕はわかりません。もちろん、家賃を払ったり、食事に行くための給料をもらうため、つまりは、生きるために働かなければならないことはわかります。
ですが本当に自分のためだけだったら、そこまで汗水垂らして働く必要はありません。生きるための必要最低限の給料だけもらえれば良いのですから。
ただ、姪が言った「誰かのために働く」ということは、とても素敵だと思いました。やっぱり、人は、誰かのために働くことで、本領を発揮するのだと思います。他にも、自分の夢のためや何か目標があって働く人もいます。それも、何かのために働いているのです。僕の場合、その何かが、美香であって欲しかったと今でも思います。

ですが、僕も前向きに考ようと思っています。美香のために何かできないか、美香のために何か働くことはできないか、そんなことを考えています。夢も目標もない僕にとって、これが今の精一杯の前向きな気持ちです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。僕は自身の失恋経験を皆様に知ってもらいたくて、こちらのサイト内に書かせていただきました。僕が伝えたかったことは、今の日常は当たり前ではないということです。今、お付き合いされている方は、その相手を大切にしてあげてください。大切な人のために生きてください。
失恋した人も、落ち込んではいけません。失恋しても、もしかしたら時間が経てば、偶然、失恋した相手と出会うことができるかもしれません。死んでいないんですから、この地球上に確実に存在しているのですから、そんなに落ち込むことはありません。
僕はこの経験を通して、日常の大切さを学びました。大切な人がずっと、そばにいるなんてことはありえません。僕みたいにちょっとしたことから、亀裂がはいり、もう、取り返しのつかないことになるかもしれません。
今の幸せが一生続くとも考えてはいけません。
社会人であれば、朝起きて仕事に行って、帰って寝る。学生であれば、学校にいく。そんな当たり前の日常は、恋人など、他の誰かがいるからこそ成り立つものなんです。もし、あなたの周りの大切な人を失ってしまったら、今の日常は、日常でなくなります。
そんなとき、僕みたいに深く後悔しないようにして欲しいです。
もし、僕があの頃に戻ることができるのなら、僕は絶対に、大喧嘩した日、彼女の手を離さなかったでしょう。

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